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スペイン人にも難解なラテンアメリカのスペイン語表現ベスト26

2018.07.31

2018年7月8日EL PAÍS Web記事より

題名の通り、スペイン人にも難解なラテンアメリカでのスペイン語の表現26例を挙げてみました。これらの言い回しは、スペイン人には難解でほとんど通じません。同じ言語にもかかわらず、異国の言葉に聞こえるのだそうです。

 

 

1. 口説く »Voy a echarle los perros»   perros(犬)とありますが、全く関係ありません。ベネズエラやコロンビアなどでよく表現されるそうです。

 

 

2. お金持ち  «Eres un pelucón»   その昔、エクアドルでは毛深い人にお金持ちが多かったため使われるようになったそうです。

 

 

3. 行儀が悪い  «No peles el cobre»   「お行儀が悪いですよ!」など、叱責する時に使う言い回しです。

 

 

4. 目立ちたがり屋  «Eres un lámpara»   lámpara(ランプ)→ライトアップされる人→目立っている→目立ちたがり屋さん。エクアドルでよく使われる表現です。

 

 

5. 訪ねてくる »Me cayó mi suegra»   直訳すると、「義母が落ちてきた」ですが、「落ちてきた」を「訪ねてきた」に置き換えると、しっくりきますね。

 

 

6. コーヒー1杯奢ってくれない?  «¿Me regalas un café?»   カフェで注文する場合も、コーヒー1杯奢ってくれない?という言い回しをするのはコロンビアです。

 

 

7. ついてないね   «Estás salado»  エクアドルの言い回しで、mala suerte(アンラッキー)の意味。»estás gafado» と言えばスペインで通じます。

 

 

8. 一体どうしたの?  «Qué pachuca por Toluca»  メキシコ中部、イダルゴ州の州都パチューカとトルーカは離れている事から、あっちでもこっちでも突飛な出来事が起こる様を目の前にした時に、「一体どうなってるの?」「何だこれは」的な表現を込めて使われます。

 

 

9. 仕事が無くなった  «Me quedé sin camello»  camellar という動詞は辞書にも載っている通り、コロンビア、コスタ・リカ、エル・サルバドルやホンジュラスでは沢山働くという意味ですが、quedarse は〜の状態になる、sinは無しの意味なので、直訳すれば「仕事が無くなった」となります。スペイン人には「camello(ラクダ)」の部分をcurro(仕事) に置き換えると理解されます。

 

 

10. コーヒーを1杯奢るよ «Te invito a un tinto»  実は tinto(赤ワイン)とは全く関係ありません。コロンビアの濃いダークローストのブラックコーヒーのことを指しています。

 

 

11. 油断をしないで «No des papaya» パパイヤは柔らかく包丁を入れやすい果物であることから、気を抜いているとどんな災難が降りかかってくるかわからない、気を引き締めてという意味。 

 

 

12. お気楽にいこう »Cógela suave» 英語で言う «Take it easy» です。急がず慌てず、そうカッカしなさんな、コロンビアでよく使われる言い回しです。

 

 

13. 君、面白いね!  «¡Qué cagado eres!»  もしも、スペイン人に言ったら一瞬どきりとされるはずですが、メキシコではネガティブな意味合いは全くありません!むしろ褒め言葉なのです。

 

14. 出来れば »De pronto»  スペイン人なら、De pronto(すぐに)という意味と取りますが、コロンビアでは、Si puedo(出来れば)という意味になります。

 

15. 君、自己中心的だね  «Eres un sangrón»  気の置けない間柄でのみ使う事が出来る、少し野蛮な言い回し。自分よりも弱い立場の人を自分の私欲のために利用するような少しずるい人向けの言葉かもしれません。(もちろん犯罪レベルではない程度)

 

 

16. 二日酔いです 私は(心が)ボロボロです  «Estoy enguayabado»  guayabo(グアバの木)は実が沢山なる緑豊かな大木ですが、実はこの言い回しはコロンビアでは、tener una resaca(二日酔い)という意味になります。二日酔いになったら、木の木陰で休みたいと思う理由から来ていますが、同時に心がズタズタという意味も持ち合わせています。

 

 

17. 君、臭うね   »Tienes violín» ベネズエラで使われる表現です。»Anda a bañarte que tienes mucho violín»   すごく臭うからお風呂はいっておいで!となります。スペイン語では、cantar(歌う)が oler mal(臭う、臭い)のダブルの意味であることを以前ご紹介しましたね。

 

 

18. バカにしないでくれ  »No mames gallo» ベネズエラで使われる言い回しで喧嘩ごしな会話の際に出てくる表現です。スペインだと、No me tomes el peloになります。

 

 

19.送ってくれない?   «¿Me das la cola?» ベネズエラの、乗り物で目的地まで送ってほしい時の表現。独立戦争中、馬が不十分だった時に将軍が仲間に自分の後ろに乗せたことからcola(馬のしっぽ)が語源になっているそうです。

 

 

20. 軽く飲もうよ  «Vamos a echarnos un palo» スペイン語では、お酒を酔ない程度に»軽く飲もう»というニュアンスですが、ラテンアメリカの国ではこう言った表現になります。

 

 

21. 集金する  «Hagamos una vaca» コロンビアやメキシコで主に使われる表現です。お金を集めて何かに使う時に使われます。

 

 

22. ダメです 結構です   «Naranjas»   メキシコでは、否定形 «No»の代わりに使われます。

 

 

23.それ、取ってくれない?  «Pásame esa vaina» »vaina»(鞘)をcosa(物)に置き換えるとスペイン人でも理解できるはずです。コロンビアで使われる言い回しです。

 

 

24. 割り込み  «Te va a llevar el carrito de helados»  ベネズエラのスーパーマーケットのレジ待ち列に割り込みしたら、こう言われます。

 

25. 厚かましい  «Hay que ser cochi pero no tan trompudo»  南メキシコの言い回しです。また別の意味で、儲けすぎてはいけないというダブルの意味もあります。

 

26. ひらめいた! »Me cayó el veinte» メキシコの、何かが降りたかのようにようにパッとアイデアがひらめくことの表現です。