第24回 Salón del Manga de Barcelona 2018
2018.11.062018年11月4日 el periodicoWeb 記事より
去る11月1日(水)から11月5日(日)の4日間、スペイン最大の日本のポップカルチャーイベント「第24回 サロン・デル・マンガ・デ・バルセロナ2018」が、バルセロナの大型見本市会場 Fira Barcelona で開催された。4日分の前売りチケットは即完売、去年よりも1日少ない開催日程ながら、2000人増の過去最大150万人以上もの来場者総数を記録した。このマンガフェスは、バルセロナで過去3本の指に入る大規模なものとなった模様である。
近年の「サロン・デル・マンガ・デ・バルセロナ」の発展ぶりには目を見張るばかりである。実際、2011年から断続した6年間の盛り上がりは、112万人→115万人→130万人→137万人→142万人→148万人とうなぎ登りで、パリのジャパンエキスポに次いでヨーロッパ2番目である。そして連休と重なったこともあり、スペイン各地のマンガファンがバルセロナへ集結したことになる。フェス開催のFicomic 社代表のMeritxell Puig 氏は、「2018年度のサロン・デル・マンガの来場数には大変満足しています。連休も含めたこの4日間、大勢の人が参加してくれた事にこのイベントの急成長を感じます。」と言及している。「しかも入場券がオンラインで即完売という快挙と、各ブース満員御礼だったにもかかわらず、押し合いへし合いの混雑が見られなかった事に安堵しています」とも付け加えている。また、今年からは日本文化を紹介するブース数を増やしたり、マンガキッズというキッズ向けブースを強化したことが今回の結果につながったと見られている。
スペインのみならず世界中を動かす大きなイベントになりつつある今回のこの「サロン・デル・マンガ・デ・バルセロナ2018」では、日本のマンガ作家を招待したことも大きな動員数に影響している。BEASTARS(ビースターズ)の作者板垣巴留氏、ゼルダの伝説シリーズで知られる姫川明氏や女性マンガ家萩原ダイスケ氏などをゲストに呼んだことから、ファンが作家を直に交流でき、物販部門の売り上げも伸びた。また、スペイン在住のNMB48の元メンバー、上枝恵美加さんも日本のアイドルとして現地の新聞に大きく取り上げられた。また、日本以外では滅多にお目にかかれないタイプのマンガも持ち込まれ、大変多くの反響を呼んだのであった。次回2019年のサロン・デル・マンガ開催日は、10月31日から11月3日と予定されている。