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1月は上り坂?

2019.01.08

スペイン語で、クリスマスや新年、レジェス・マゴスなどの楽しい全ての行事が過ぎ去った後の1月を表す表現として cuesta de enero という言葉があります。直訳すると「1月の坂」。さて、一体どういう意味でしょうか?例えば subir una cuesta は「坂道を登る」です。坂を登る時は、大抵ツライですよね?つまり1月のこの時期のスペインやラテンアメリカの国では、各家庭のお財布の中身は空っぽ、つまり1月末まで生き延びるのには経済的にキツイという意味を表しているのです。年末から年始にかけてスペインやラテンアメリカの国々では、子供だけではなく家族間や友人の間でもプレゼント交換が盛んに行われます。また、物価が上昇することとお金は貯めるよりも使い切る傾向が高いことから、1月のこの時期にはすっからかんの人が続出するのです。そこに公共料金の値上げとくると2019年もいきなり上り坂ムード?!

 

2019年1月1日 EL PAÍS Web記事より

 

2019年のスペイン新年は、ディーゼルも含むガソリンとRenfe(スペイン国鉄)の値上げのニュースから始まった。タクシー料金とRenfe の長距離と近郊を利用する以外の料金の値上げを発表、一方でガスと一部高速料金は値下げとなる。タクシー料金は、主要都市であるマドリードやバルセロナ、バジャドリード、サン・セバスティアンやセビージャなどで5.4% 〜 7.2%で値上がるが、ムルシア地方は上がらない。また、マドリードのアトーチャ駅とチャマルティン駅から出るタクシーや、マドリード近郊をめぐるバスは値上がりする。スペイン銀行の発表によると、公務員のお給料と年金は1.6%上昇するが、民間企業は約2%の上昇と少ない。

 

高速料金は、国内の一部の道路で値上がするが、特にコスタ・デル・ソルの湾岸沿いでの大幅値上げは打撃である。また航空料金と船料金は据え置きとの事。家庭内で使用するガスやボンベは4.6%の値下げ。しかし3か月ごとに変動する料金に油断は出来ない。昨年は、毎月の様に値上がりしていた電気料金も現時点では値上げの予定はない。その他、郵便料金や固定資産税は上がる地方と下がる地方とがある。郵便料金や固定電話料金ならびに携帯も値上げ予定である。