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スペインの人がクリスマスにかける費用はどれくらい?

2019.12.03

12月に入り、日本でもクリスマス商戦が本格的になってきました。スペインでも11月の終わりからイルミネーションが始まり、街はクリスマスの雰囲気でいっぱいです。どの街もクリスマスのイルミネーションには工夫を凝らしていて、マドリードやバルセロナはもちろん、マラガやビゴなどのイルミネーションもとてもきれいなようです。

 

さて、クリスマスと言えばスペインの重要な行事です。1月6日の”Reyes Magos”(レジェス・マゴス、東方三賢人の日)まで続く長いクリスマス期間にどれくらいの費用をかけているのでしょうか?ある調査によると、スペインの家庭では平均600ユーロをクリスマスに出費しているそうです。出費の内訳は、プレゼント(241ユーロ)、食費(173ユーロ)、旅行(105ユーロ)、レジャー(82ユーロ)。今年はレジャーや食事にかける費用が伸びているようです。クリスマスの時期は親戚などと集まることが多くなります。家で食事を作るとなると作る人の負担が大きくなるので、レストランで食事をする人も多いそうです。そのため、食費が伸びているのかもしれません。

 

スペインでは、会社が従業員にちょっとしたクリスマスプレゼントをすることが多いようです。従業員が一緒に夕食を取る機会を作る会社もあります。クリスマスを一緒に祝って、会社と従業員の関係や従業員同士の関係をよくしたいという気持ちがあるのでしょう。これは日本の会社の忘年会のような感じかもしれませんね。

 

そして、クリスマスが終わった1月を表す表現に”la cuesta de enero”があります。「1月の坂」という意味ですが、クリスマスで出費がかさんだ後の1月は経済的に苦しいということを表しています。坂を登るのは苦しいですよね。スペイン人の口からこの言葉を聞いたら、「クリスマスで出費がかさんだんだな」と思ってあげてください。