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コロナウイルス~欧米とアジアでのマスクについての考え方の違い

2020.04.03

スペイン語で「マスク」はmascarillaやmáscara、中南米ではtapabocaやcubrebocaと言います。日本では花粉症やインフルエンザ対策で使用する人も多く、街でもマスクをしている人をよく見かけます。一方、欧米ではマスクは医療関係者や重病の人がするものと考えられていて、一般の人がすることはあまりありませんでした。しかし、今回のコロナウイルスの感染拡大で欧米でもマスクを使用する人が増えています。

 

コロナウイルスの感染拡大を防ぐ方法としては、「手を頻繁によく洗うこと」、「咳やくしゃみをするときはティッシュや肘の内側で鼻と口を覆うこと」、「人との距離を保つこと」が大切だと言われていますが、マスクの使用については国や地域によって意見が別れています。

 

世界保健機関(WHO、スペイン語ではOMS)のサイトを見ると、健康な人は、感染の可能性のある人に接する場合や、咳やくしゃみの症状がある場合のみマスクを使用すればよいとあります。また、アルコールや石鹸と水を使用して手を頻繁に洗う場合のみマスクの効果があり、マスクをする必要がある場合はマスクの正しい使い方と処理方法を知っておかなければならないとなっています。欧米の国の多くはこれに従って、一般の人には特にマスクの使用を勧めていないようです。また、マスクの数が十分でないため、医療関係者が優先的に使用できるように健康な人の使用は勧めていないという事情もあるようです。

 

これに対して、中国や韓国、日本などではマスクをすることは感染予防に一定の効果があると考えられているようです。コロナウイルスは、ウイルスを含んだ飛沫を吸い込むことやウイルスの付着したものに接触することで感染すると考えられており、マスクをすれば飛沫を飛ばして他人に感染させたり、飛沫を吸い込んだりする可能性を少しでも下げることができる、というのが理由です。日本の厚生労働省も、換気が悪い場所や満員の乗り物などに乗る場合にはマスクは感染予防策の1つとしています。

 

マスクをするかしないかは、その人の置かれた状況によっても変わると思います。マスクをする場合は、顔とマスクの間に隙間ができないように正しく着用して、使用後のマスクを適切に処理することが必要です。間違った方法で使用すると感染の可能性が大きくなる場合もあるそうです。また、マスクの着用だけでなく、不要不急の外出は避けて家にいる、手を洗う、咳エチケット、人との距離を取るなどの予防策を実行することが大切です!一人ひとりができることを確実に実行していきましょう!

 

Este virus lo paramos unidos.(力を合わせてウイルスに打ち勝とう)