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スペイン、16歳から性別変更が自由に

2023.02.27

スペインでは2月16日、法律上の性別を変更するための手続きを簡素化する法案が可決されました。


これにより、16歳からは診断書などなしに自己申告のみで性別の変更ができるようになります。
性別変更のためにかかる時間も約4ヶ月に短縮されます。

これまでは性別を変更するための手続きには、生物学的な性と自分が認識している性とに違和感があることを証明する診断書と、2年間のホルモン治療を受けることなどが必要でした。
性別に違和感があることは一種の病気とみなされていたわけです。


今回の法案の可決により、16歳以上は自己申告のみで変更が可能に、14歳から16歳は両親または保護者の同意があれば、12歳から14歳は司法上の承認があれば可能になります。
12歳までは名前の変更や学校で自認している性として扱われることは可能ですが、性別を変えることはできません。

ヨーロッパではデンマーク、ポルトガル、アイルランド、ベルギーなどの9ヶ国で性別変更が自分の意志で自由に行うことができ、スペインは10番目の国になりました。
生物学的な性と自認している性との間で悩むトランスジェンダーの人にとっては重要な意味を持つ変更と言えます。



日本で戸籍上の性別を変更するには、18歳以上であること、現に婚姻をしていないことなど、複数の要件を満たす必要があります。
良し悪しは別として、スペインと日本では大きな違いが存在しています。