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スペインの変わったお祭り5つ

2023.03.04

スペインは地域ごとの違いが大きく、地域によって伝統や習慣が異なります。
地域によって祭りの祝い方もそれぞれで、中には変わったものもあります。
そんな変わったお祭りをいくつか見ていきましょう!

 

8月の大晦日(グラナダ)

以前、紹介したことがありますが、グラナダにあるベルチュレスという村では8月に大晦日を祝います。
この伝統は1994年の年末に起きた停電で村の人たちは大晦日を祝えなかったことから始まりました。
この年以来、8月に大晦日が祝われています。
真夏の大晦日の祝いの珍しさで、この時期に訪れる観光客も多いそうです。

 

●小人のダンス(カナリア諸島ラ・パルマ島)

ラ・パルマ島のサンタクルス・デ・ラ・パルマでは5年ごとに守護聖人ビルヘン・デ・ラス・ニエベス(ニエベスの聖母)の降臨の祭りが行われます。7月から8月にかけて行われ、多くのイベントが行われますが、その中の一つが有名な小人の踊りです。サント・ドミンゴ広場の舞台に背の高い24人の男性が同じ衣装を着て現れ、歌を歌った後、舞台に設置された小屋に入り、小人の衣装をつけて踊りながら出てきます。ナポレオンがかぶっていたような三角形の大きな帽子をかぶった小人の行列は、一晩中通りを練り歩きます。”danza de los enanos de la palma”で検索すると動画が見られますが、とてもユーモラスです。

●棺の祭り(ガリシア、ポンテベドラ)

毎年7月29日に行われるこのお祭りでは、棺に生きた人を入れて練り歩くプロセシオンがあります。
棺に入るのは一度死に直面した人たちで、その家族が棺を担ぎ、病気や事故などで命を落としそうになりながらも生還したことに対して、神様に感謝を捧げるのだそうです。

●コラチョの祭り(ブルゴス)

17世紀に始まったこのお祭りでは、悪魔に扮したコラチョという人物が、マットに寝かされたその年に生まれた赤ちゃんの上を飛び越えていきます。これは宗教的な儀式の一つと考えられており、赤ちゃんを原罪から解放する意味があるようです。子供が元気に育つのを願う気持ちは世界共通ですね。

 

●トマト祭り(ブニョール)

毎年、日本でもニュースで流れる有名なトマト祭り。1945年に始まったこの祭りは、8月の最終の水曜日に行われます。参加者は始まりの合図とともにトマトを投げ合い、町中がトマトの色に染まります。トマトの祭りというよりはトマトの戦いの気がします…

 

ところが変わればお祭りの祝い方も違うものですね!
見たいお祭りはあったでしょうか?
トマト祭りに参加される方はしっかり準備して参加してください。