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サン・セバスティアン、コーヒーのカプセルのリサイクルを開始!

2019.11.07

コーヒーは好きですか?最近は職場や家庭でカプセル式のコーヒーを飲まれる方も多いと思います。美味しいコーヒーを手軽に飲めるのはうれしいですね。ただ、飲んだ後に出るカプセルはゴミになってしまうので、環境への影響が気になります…

 

そんな使用済みのコーヒーのカプセルを活かそうと、カプセルをリサイクルするパイロットプロジェクト「Kafea」がスペインのサン・セバスティアンで開始します。バルなどの外食産業や宿泊施設が多いという場所柄に加え、父親の育児休暇をいち早く女性と同じ期間に延長するなど先進的な部分があるバスク地方。バルやレストラン、宿泊施設などから出るカプセルだけでなく、家庭から出るカプセルも回収して、さまざまに再利用していくと発表しました。

 

具体的には、2つの地区でカプセルの回収を始め、年間で4350キロの回収が見込まれています。これまではカプセルは容器のゴミとはみなされておらず、プラスチック容器などを捨てる黄色のコンテナには捨てられないため、リサイクルされていませんでした。11月にはリサイクル用の容器がコンテナに取り付けられ、回収は12月に始まる予定です。容器は、すでに設置されている使用済みの油を回収するコンテナに取り付けられる大型のものと、家庭用の小型のものの2種類になるようです。

 

カプセルのゴミは主に、プラスチック、アルミニウム、コーヒーかすから構成されており、プラスチックは主に回収用のコンテナの製造に使われます。コーヒーかすは年間約79キロの回収が見込まれていて、キノコの栽培キットや土壌改良材、肥料として使われるそうです。

 

日本ではまだカプセルのリサイクルは行われていないので、各自治体の分別に従って処分することになります。つい面倒で全部燃えるゴミに捨ててしまいそうになりますが、できるだけ分別したいですね。