フラメンコマスターコース
2018.11.082018年10月31日 EL PAÍS Web記事より
この度ウエルバ大学(Universidad de Huelva)にてスペイン国内初、フラメンコのマスターコース、つまり修士課程コースがスタートした。そして、ジャズと現代音楽の専門学校も併設されることになったそうだ。ウエルバ大学は設立からの25年間、専門的かつ横断的な芸術教育に尽力してきた。近代美術、現代美術、クラシック音楽、現代音楽、演劇、ダンスなどの研究に熱心で、文化的で独創的な学生の育成に力を入れている。更には、優れた芸術家や音楽家を毎年ゲストとして招き入れ、コンサートやセミナーを行ったり、映画上演会なども積極的に行ってきた大学なのである。
この秋からウエルバ大学のキャンパスには、従来の楽器に混ざってギターやカホンの音色やカンテの歌声、バイレ練習生とカスタネットのリズムが鳴り響くことになる。そして実はウエルバ大学のみならず、カディス大学、グラナダ大学、コルドバ大学やセビージャのパブロ・デ・オラビデ大学でも提携して、30科目に分かれて専門的にフラメンコを学べるマスターコースが開始された。11月8日からは、ウエルバ大学のジャズと現代音楽の専門学校が開講、プロを目指す者もアマチュアも、3つのレベルと音楽のジャンルに分けられ受講出来る。また、国際交流や交換留学が盛んなこの大学は今後海外からの受け入れも増えると予想される。
スペインのマスターコースは通常1〜2年
スペインでの大学選びの基準は、何をどの学部で学ぶかが重要なのだそうです。Selectividadあるいは PAU(Prueba de Acceso a la Universidad)という全国統一試験を受けて、その結果によってどの大学に入れるかが決定。スペインの大学は、学士課程(Grado)、修士課程(Master, Tesis)、博士課程(Doctorado)とあり、順調に4年間の大学生活終了後のマスターコース(修士課程)は通常1〜2年、更にドクターコース(博士課程)に進むと3~5年あるいはそれ以上かかることもあるそう。