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第33回ゴヤ賞受賞式(前半)

2019.02.07

第33回ゴヤ賞授賞式がスペインで2月3日(日)に開催されました。以前こちらでもご紹介しましたが、ゴヤ賞(Premios Goya)とはスペインの映画賞のことです。今年の授賞式は、何と異例のアンダルシア地方セビージャの パラシオ・デ・コングレソス・イ・エクスポシシオネス・フィベス・セビージャ(Palacio de Congresos y Exposiciones FIBES Sevilla)で行われました。

 

名誉ゴヤ賞(Premio Goya de honor) は、ウルグアイ人プロデューサーでその昔スペインのテレビ番組「Un dos tres」を手がけた事でも有名な故ナルシソ・イバニェス・セラドール(Narciso Ibáñez Serrador)に敬意を捧げるべく、スペインを代表する映画監督、アレハンドロ・アメナーバル(Alejandro Amenábar)アレックス・デ・ラ・イグレシア(Alex de la Iglesia)など8名が集まりスピーチをしたのでした。

 

開催第33回目の今年は、作品エル・レイーノ「EL REINO」が、作品監督賞(Mejor dirección)主演男優賞(Mejor interpretación masculina protagonista)助演男優賞(Mejor interpretación masculina de reparto)オリジナル脚本賞(Mejor guion original)オリジナル音楽賞(Mejor música original)録音賞(Mejor sonido)映像編集賞(Mejor montaje)の全7タイトルを総なめにしました。汚職や富裕層について描かれたスリラーぜひ観てみたいですね。

 

さて、2019年の司会は、アンドレウ・ブエナフエンテ(Andreu Buenafuente)とシルビア・アブリル(Silvia Abril)の夫婦。ブエナフエンテは、スペインのレイトショウやラジオで活躍、シルビアは女優兼コメディアンとして知られています。この2人の司会で始まった受賞式ですが、いくら場馴れしているとはいえ、招待席の最前列にはペネロペ・クルスやペドロ・アルモドーバルを始めとするスペイン芸能界のそうそうたるメンバーが集まっており、2人の緊張感はこちらまで伝わってくるようです。政治的なアイロニーや冗談を混ぜながらの進行は、日本で開催される映画賞では決して見ることの出来ない面白さでもあると思います。

 

そして、目玉とも言える作品賞(Mejor película)はカンペオネス「CAMPEONES」というスポーツコメディーが受賞、併せて4タイトルもの賞を獲得しました。前半、出演者全員で賞のプレゼンテーションや、新人男優(mejor actor revelación)を獲得したヘスス・ビダル(Jesús Vidal)の会場にいる人々を感動させるスピーチもありました。歌のゲストは、スペインの新ディーバ、ロサリア(Rosalía)がロス・チュンギートス(Los Chunguitos)のメ・ケド・コンティーゴ(Me quedo contigo)を熱唱し、観客を魅了しました。

 

次回は後半をご紹介します。