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アンダルシアのクリスマス

2019.11.27

🎄クリスマス(Navidad)のスペインは1年で最も賑やかになる時期。夜を彩るイルミネーション、ショーウィンドーに並べられたトゥロンやマサパンなどの甘い伝統菓子、家族や友人への贈り物をデパートで探す人々、宝くじが当たらないかな〜と、なんとなくそわそわする大人たち、年明けに三賢人からの贈り物を待ちわびる子供たち……。

 

 

ところで、もしクリスマスにスペインに行くことができたら、皆さんはどこを滞在先に選びますか? 今回は冬も温暖で過ごしやすく、伝統行事を大切にしているアンダルシア州のクリスマスの様子をご紹介します。デコレーション、お菓子、賑やかな街並みなど、見所いっぱいでとても楽しいはず!

 

●べレン

 

スペインのクリスマスの飾り物と言ったら、やっぱりべレン。ベレンはベツレヘムの馬小屋でキリストが生まれた瞬間を再現している人形です。クリスマスの時期にはアンダルシアだけでなくスペインの国中でべレンが飾られます。街で大きなクリスマスツリーを見かけたら、そばにベレンも設置されている場合も多いです。カトリックの国ならではの、日本では見られないベレンの飾り付け。デザインや大きさもさまざまなので見飽きません。

 

●三賢人のパレード

 

スペイン南部では伝統的に、1月5日〜6日にかけて、東方の三賢人がキリストの元を訪ねる旅を再現したパレードが行われます。三賢人の格好をした人や巨大な人形たちを載せた山車が大通りを通過し、その周囲を贈り物を期待する子供たちや家族連れが取り囲みながら一緒に歩くので、とても賑やかになります。

 

●クリスマスの伝統菓子

 

アンダルシアのクリスマスのお菓子といえば、ポルボロンとマンテカード! 実はどちらもアンダルシア発祥のクリスマスのための伝統菓子なのです。マンテカードは16世紀に生まれた、小麦粉やラード、砂糖を原料としたお菓子です。そしてそれをアレンジして生まれたのが、口の中で溶けていくような不思議なお菓子ポルボロン。現地ではいろいろな味のポルボロンとマンテカードを楽しめます。アンダルシアには他にもカディスのアルファホレス、コルドバのロスキーヤス・デ・アニス、ハエンのパパホーテスなど、クリスマスの郷土菓子が各地にあります。

 

●ビジャンシーコとフラメンコ

 

アンダルシアの街角では、仲の良い人同士が集まって、この国の定番クリスマスソング「ビジャンシーコ」を歌い、フラメンコも踊ってお祝いします。フラメンコ用にアレンジされたビジャンシーコの曲もあるので、夜道でそのライブに遭遇できたらラッキーですね。

 

 

クリスマスシーズンのスペインの街中は、どこもかしこも目が離せません。美味しいお菓子と賑やかな歌を聴きながら、地元の人と一緒に温かなクリスマスと年越しを迎えられると良いですね!

 

なお、スペインのクリスマスの伝統文化については、2019年12月21日(土)17:30〜18:20の特別クラスでアレックス先生がさらに詳しく解説します。スペイン語で解説しますがスペイン語の初心者の方でもOKなクラスです。スペイン全体のクリスマスの伝統のこと、そして彼の出身のバルセロナでのお祝いの仕方も教えてくれます。日本でスペインのクリスマス気分を味わいたくなったら、ぜひご参加ください! 特別クラスの詳細はコチラ