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4月28日スペイン総選挙、在日スペイン人はどうやって投票する?

2019.04.17

2019年4月28日はスペイン人にとって大事な日曜日。スペイン議会総選挙(Elecciones generales de España)が実施されます。
さて日本で暮らしているスペイン人たちは、どうやって投票するのでしょう。
彼らはスペイン国立統計局(Oficina del Censo Electoral)に申請をして、投票用紙を本国から郵送してもらわなければなりません。
(自己申請しない限り、投票用紙が届くことはありません)

 

スペイン語教室ADELANTEのネイティブが書類一式を見せてくれました。

 

 

まずは投票用封筒。2種類あります。「DIPUTADOS/AS(下院議員)」用の封筒は白。

「SENADORES/AS(上院議員)」用の封筒は茶色。それぞれに自分の投票用紙を納めます。

 

 

続いてこちらは、下院議員用の投票用紙。各党ごとの議員候補者の一覧が書かれています。上は例としてPPとCiudadanosの用紙。

自分が票を入れる党の用紙をちぎって、白い封筒の中に入れます。

「Doy mi voto a la candidatura presentada por」で「私は立候補している党の中から〜に投票します」という意味ですね。

 

 

 

そして、こちらは上院議員の投票用紙。自分が投票する候補者の名前の左に「×」マークを記入します。それ以外の記号を書くと無効。
この用紙では最大3名までの候補者に投票できるようになっていますが、実はスペインでは選挙区によって総選挙で投票可能な人数が異なります

 

・内陸部(イベリア半島)の選挙区……最大3名まで投票可

・グラン・カナリア島、マヨルカ島、テネリフェ島、セウタ、メリージャ……最大2名まで投票可

・メノルカ島、イビサ=フォルメンテラ島、フエルテベントゥラ島、ランサローテ島、エル・イエロ島、ラ・ゴメラ島、ラ・パルマ島……最大1名まで投票可

 

2つの投票用紙・封筒の準備ができたら、パスポートのコピーなど有権者と証明できる書類を同封して、まとめて郵送用の封筒へ。

送り先はスペインではなく東京のスペイン大使館。大使館が在日スペイン人の投票書類をまとめて本国に送ります。

 

海外で暮らしていると手続きが面倒ですがそれでもしっかり投票するADELANTEのネイティブ!選挙はその国の未来を決める大事な日ですからね。
4月28日(日)といえば日本はちょうどGW休暇に入っている方も多いと思います。スペイン総選挙のニュースもぜひチェックしてみてください。