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プラド美術館、コレクション再編へ

2021.01.26

 

2021年、プラド美術館ではコレクションの再編を行うことになっています。

その目的は、女性の作品や歴史的に重要な時期の作品、今まで常設展示に入っていなかった国の作品を増やすことで、プラド美術館をより「包括的な」ものにするためだそうです。

18世紀のヨーロッパ絵画、フランシスコ・ゴヤの展示室、20世紀の絵画などが再編の対象になる予定です。

 

プラド美術館では、昨年の新型コロナウイルスによる約3ヶ月の閉館の後、再開してから“Reencuentro”という展示を行っています(2021年2月28日まで)。これは、感染対策のために展示スペースを1階と2階の一部に限定して行った主要な名作の展示で、非常に好評なようです。展示内容や作品の解説などはプラド美術館のホームページで見ることができます。

 

また、“Invitadas”というスペインの女性やイデオロギー、芸術を扱った展示も開催中です(2021年3月14日まで)。芸術の中で女性がどのように描かれてきたのかを知ることができる展示です。フェミニズムの風潮が強まる中で、女性アーティストの作品を増やすための再編を行うことになったのでしょう。女性の作品が増やされるのは主に19世紀に集中するようで、新規に獲得するものもあるようです。

 

さらに展示スペースの拡張も行われる予定です。すでに予算がついているため、順調に行けば今年の11月に工事が始まり、2025年に終了予定です。

 

再編・拡張後のプラド美術館がどのようになるのか楽しみです。

オンラインでも展示の様子はある程度見られそうですが、やはり実際に見てみたいですね。