冬のミガス
2019.01.11スペインには固くなってしまったパンを活用したレシピが幾つかあります。以前ご紹介したソパ・デ・アホもそうですが、今回紹介の「ミガス」はちょうど冬にぴったりの料理です。もともとは、羊飼いが仕事の合間に簡単に作れるようにと鍋を持参して作っていたまかない料理が、現代ではちょっとお洒落な一品としても人気を博しています。簡単で、美味しくて温かい。そんなミガスを作ってみませんか?
さてこのミガス、地方によって作り方や材料が違うのですが、アンダルシア地方のミガス(las migas andaluzas)ラ・マンチャ地方のミガス(las migas manchegas)エストレマドゥーラ地方のミガス(las migas extremeñas)アラゴン地方のミガス(las migas aragonesas)などがあります。きっと各地方に隠れたレシピも沢山あることでしょう。このレシピはスタンダードなものにしてみました。
ミガス(4人分)
材料:ベーコン……200g
チョリソー……180g
固くなったバゲット……1本
にんにく……5個
パプリカパウダー……好みで少々
オリーブオイル……多めがおすすめ
塩……お好み
【作り方】
1. 材料の下ごしらえとして、さいの目に切ったパンを薄めの塩水につけ、表面が濡れたらすぐに取り出し水気を取っておく
2. にんにくを皮付きのまま丸ごと包丁で少しつぶしておく
3. オリーブオイルをひいたフライパンににんにくを入れ、きつね色になるまで火を通す
4. にんにくを取り出して、チョリソーとベーコンを炒める
5. 取り出したにんにくと用意しておいたパンを同時にフライパンに入れて30分ほど弱火で火を通す(パプリカパウダーがお好きな方は少々振りかけて)
6. パンが肉とニンニクの風味をたっぷり吸い込んで少しカリカリしてきた頃が食べ頃、召し上がれ!
パンはお好みによって切り方を変えると違った食感が楽しめます。にんにくとベーコン、チョリソーの風味がたっぷりとパンに移って、想像以上に本当に美味しい。スペイン人は、アウトドアでも大鍋で沢山作って、みんなでフォークでつついて食べるんですよ!