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9月は大変?スペインの新学期事情

2019.08.26

8月も残り少なくなり、スペインの子供達の夏休みも残り少なくなってきました。スペインでは9月の第2週から始まる学校が多いようです。日本だと、早いところでは8月の終わりから始まる学校もありますね。親としては学校が始まるとホッとする面もあるかもしれませんが、スペインでは9月に新学年が始まるのでその準備が大変なよう。この時期、準備品のリストを見ながら買い物する親子が増えます。準備するものは、教科書、制服、文房具、リュックサックなどで、その費用は家計にかなり影響します。

 

ある調査によると、新学期準備の費用の平均は子供一人当たり408.98ユーロで、昨年の366.42ユーロから11.62%増。長い夏休みの最後にこの金額が来ると考えると、家計への影響は大きいでしょう。

 

中でも一番値上がりしているのが文房具で、その費用は2018年の36.44ユーロから46%増の53.23ユーロに。運動着も27.95ユーロから34.19ユーロで、22%の値上がりです。唯一、2019年に値下がりしているのがリュックサックで、31.53ユーロから31.05ユーロに。

 

一方、デジタル化が進む現代では学校でもデジタル化が進んでいます。たとえば、学校の中には教科書をデジタル化しているところもあり、この場合、教科書代は255.86ユーロから167.65ユーロに。34%強の値下がりは家計にもありがたいですね。タブレットの購入代を考えたとしても(平均60.25ユーロ)、27.96ユーロ節約できます。もし、ノートパソコンが必要となると平均228.58ユーロの出費になりますが、何年か使えるので元は取れると言えそうです。

 

少しでも費用を抑えるために、多くの人が前学年のもので使えるものは使う、複数の店舗の値段を比較するなど、工夫しているようです。余裕をもって準備するのも大切です。また、自治州によっては学用品の購入費用を申請すれば控除してくれるところもあるそうです。

 

日本では、小学校、中学校の教科書は無償で給与されますが、スペインでは購入しないといけません。それだけでもかなりの出費だそうで、兄弟や友達の使った教科書を譲ってもらうこともあるそうです。新しいものを欲しがる子供と、できるだけ費用を抑えたい親との間で熱いバトルが繰り広げられそうです。