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感動の引退セレモニー。ありがトーレス!

2019.08.26

元スペイン代表の素晴らしい選手フェルナンド・トーレスが、先日の8月23日(金)のサガン鳥栖VSヴィッセル神戸の一戦を終えて、その18年間の選手生活に幕を閉じました。相手のヴィッセル神戸といえば、同胞のイニエスタ選手やビジャ選手の所属するチーム。現役の舞台から降りるトレース選手のため、スペイン人選手三者は固い抱擁を交わしました。それはJリーグの中のスペイン、と呼んでも良いくらい、感動的なものでした。スペインのスター選手がJリーグのフィールドでこうして揃うのを見ると、私たちも特別な想いがしますね。

 

 

トーレス選手は1984年生まれ、マドリード州フエンラブラダ出身。幼い頃からサッカーに興味をもち、祖父の影響でアトレティコ・マドリーのファンになったといいます。そして日本のサガン鳥栖に来た時にも話題になっていましたが、漫画『キャプテン翼』がサッカー人生の原点だったそうです。主人公の翼(スペイン版ではオリベル)に憧れて、彼はジュニアクラブに所属。彼が2018年に日本に来た時は漫画の作者、高橋陽一さんから似顔絵を贈られるという素敵なニュースがありました。

 

トーレスは15歳でアトレティコ・マドリードとプロ契約を交わしました。2002年から第一部で活躍し始め、2003年には19歳でキャプテンに就任。35試合に出場して19得点を収めるという好成績でアトレティコを支えました。そして2006年からは3大会連続でワールドカップに出場、2010年にスペインが初優勝した南アフリカ大会にも、イニエスタ選手やビジャ選手とともに出場しています。

 

2007年からリヴァプールに移籍し、そのあともチェルシー、ミランと欧州の強豪チームで活躍。リヴァプールではなんと142試合で81得点も記録。移籍先でも数々の神がかったゴールでチームに貢献して世界中から注目される選手に成長し「神の子 El Niño」とも形容されました。そしてサガン鳥栖に移籍する前シーズンには、古巣のアトレティコでプレーをしていました。

 

 

 

 

23日の引退の折には日本中から感謝の気持ちが届き、Twitter上では「#ありがトーレス」のハッシュタグが溢れました。所属していたサガン鳥栖の公式アカウントも、深い感謝の念を伝えています。

 

 

トーレスの引退は、スペインでも大きく報道されました。特に彼が所属していたLa LigaとAtlético de Madridはそれぞれこんな言葉を送っています。

 

 

 

多くのファンからメッセージを寄せられ、彼のこれまでの功績を讃えました。1人のスペイン人スター選手がJリーグのフィールドから去ることが惜しまれますが、彼はこれまでの日本人のチームメイトやファンへの感謝の意とともに、「必ずまた日本に戻って来る」と引退セレモニーで話しました。

たくさんの人に愛されたトーレス選手。日本に来てくれて本当にありがとう!