“dar la castaña”ってどういう意味?
“castaña”のつく表現
2021.12.02
秋は栗の美味しい季節ですね。
スペインでも11月ごろから焼き栗や焼き芋を売る屋台を見かけます。栗の種類は日本のものとは少し違うようですが、ホクホクして美味しいです。
さて、スペイン語で栗の実は “castaña”、栗の木は“castaño”です。
スペイン語には“castaña”を使った口語表現がたくさんあります。
“castaña”にはたくさんの意味があるのです。早速見ていきましょう!
– Dar (a alguien) la castaña:
「(誰かに)迷惑をかける、困らせる」
直訳すると「栗を与える」ですが、「迷惑をかける=molestar」の意味です。
栗のイガはチクチクしてちょっと迷惑な存在ですよね。そんなところからこの表現が生まれたのかもしれません。
Laura siempre se queja por todo y no deja de dar la castaña.
ラウラはいつも何にでも不平を言っていて、迷惑をかけるのをやめない
– Pegarse una castaña/ Darse una castaña:
「ぶつかる、ぶつける」
こちらの“castaña”は「ぶつかること、衝突」の意味です。
Me he pegado una castaña contra la farola.
私は街灯にぶつかった
– Llevar una castaña:
「酔っ払っている」
今度の“castaña”は「酔っ払うこと」を意味します。
Juan lleva una castaña, ha tomado mucha cerveza.
フアンは酔っ払っている、たくさんビールを飲んだから。
– Sacar (a alguien) las castañas del fuego:
「(~を)苦境から救う、火中の栗を拾う」
これは日本語にも同じような表現があります。「火中の栗を拾う」の意味です。
¡Ana me ayudó con el examen! Me sacó las castañas del fuego.
アナは試験で私を助けてくれた。私を苦境から救ってくれた。
– Parecerse como un huevo a una castaña:
「似ても似つかない、全く似ていない」
こちらは似ていないものの例として“castaña”と卵が使われています。
El idioma chino y el español se parecen como un huevo a una castaña.
中国語とスペイン語は全く似ていない
– Ser una castaña:
「退屈な」
こちらの“castaña”は「退屈なものや事」を表します。
Voy a dejar de leer este libro, porque es una castaña.
この本を読むのをやめるつもりだ、つまらないから。
– ¡Toma castaña!:
「(驚きや喜び、怒りを表して)わあ!ちくしょう!ざまあみろ!」
こちらは驚いたときや嬉しいとき、腹が立つときに使う表現です。
¡Toma castaña! Ahora nos toca hacer un trabajo adicional.
ちくしょう!余計な仕事をする番が回ってきた
聞いたことのある表現はありましたか?
“castaña”の意味は「栗」だけではないと覚えておいてください!