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スペイン語の形容詞は名詞の前に来る?後ろに来る?その違いは?

2021.09.13

形容詞は名詞を修飾する働きをします。つまり、名詞を詳しく説明するわけです。

そこまでは日本語でも英語でも同じですね。

 

違いといえば、まずスペイン語では修飾する名詞の性と数によって形容詞の形が変化することです。たとえば次のように変化します。

 

– un coche rojo(一台の赤い車)/ unos coches rojos(数台の赤い車)

– una casa blanca(一軒の白い家)/ unas casas blancas(数軒の白い家)

 

これらの例では形容詞は名詞の後ろにきていますが、述語としてserやestarの後ろに来ることもあります。この場合も名詞の性と数によって変化しています。

 

– La mesa es negra. その机は黒い

– Los zapatos son caros. それらの靴は高い

 

一般的にスペイン語では、形容詞は名詞の後ろに来てその名詞を修飾し、serestarなどの後ろに来て述語として働くこともあると言えます。

 

 

でも、「形容詞が名詞の前に来ているのを見たことがある!」という人、いますよね?

名詞の前に形容詞が来ている場合、後ろに来ている場合とはニュアンスが変わったり、特別な意味を持ちます

 

・数字の形容詞は名詞の前にも後ろにも置かれます。後ろに来た場合はフォーマルな感じになります。

– el primer capítulo / el capítulo primero.(フォーマルな感じ)  第1章

 

・状態や性質を表す形容詞も名詞の前にも後ろにも置くことができます。

論理的・分析的な場合は名詞の後ろ感情的・文学的・詩的な場合は名詞の前に置きます。

– una mañana hermosa 美しい朝 / una hermosa mañana 麗しい朝(特別に思い入れがある、または文学的・詩的な表現をしたい場合)

 

・形容詞によっては、位置によって意味が変わる場合がある

– una niña pobre(貧しい少女) / una pobre niña(気の毒な少女)

– una amiga vieja(年配の女友達) / una vieja amiga(古くからの女友達)

– un hombre grande(体の大きな男の人) / un gran hombre(偉大な男の人)

– una cosa cierta(確かなこと) / una cierta edad(ある年齢)

 

 

スペイン語の形容詞、簡単そうで奥が深いですね!

まずは修飾する名詞によって性と数の変化をすること、たいていは名詞の後ろに置かれ、名詞の前に置かれる場合は特別な意味を持つことがある、と覚えておきましょう!