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スペイン語の正書法

2019.02.14

スペイン語を正しく書くこと。言葉にすれば簡単なようですが、スペイン語学習者にとってスペル間違いは、試験を受ける時や書類作成時などダメージになることがあります。スペイン語にはアクセント表記や発音のルールなど決まりが沢山あります。そこで今日は、これからのスペイン語のあり方について触れてみようと思います。みなさんは、どう思いますか?

 

 2019年2月8日 EL PAÍS Web記事より

もしもスペイン国立言語アカデミー(スペインとラテンアメリカの国々で使われているスペイン語の標準を規定している組織のこと)が、辞書からスペイン語の句読記号や発音のルールを取り除いたらどうなるのか?スペイン語の綴りを正しく書くのは意外と難しい。「h 」のように発音しない(「c」が前に無い限り)表記の文字もあるし、「b」と「v 」、「c」「k」「qu」、「ll」「j」「g」などスペルを間違わずに書く事は手間取る事なのである。スペインの作家故ホアン・ラモン・ヒメネスなどは正書法にこだわらない作家の1人である。「o」「i」「a」「i」「s」の例外的なアクセント記号のつく単語を、決まり通りに書けるスペイン語学習者がどれほどいるだろうか?どれだけの人が正しく発音できて、できていないのか。現に、スペイン国立言語アカデミーの出版するスペイン語正書法の本は864ページと分厚いのである。

 

 

そしてその壁は、実はスペイン語圏の国内での教育の格差を作ってしまっているのかもしれない。教育を受けていない人間には正しい正書法が身についておらず、社会に出た時に能力の差として歴然と現れる。この壁を、あるいは柵を取っ払ってしまえば、社会の中の平等性を獲得できるのではないだろうか。スペイン語学習者にとっても同じことが言える。面倒な表記ルールを廃止して、他の学習にエネルギーを回せば効率良いのではないか?つまり、負担がかかるだけで不便な表記をいっそ無くしてしまい、スペイン語を世界中のもっと多くの人にとって親しみやすくすれば、経済効果さえも狙えるのではないか。未来を支える若者たちにまずは、スペイン語表記を簡素化して、とっつき易いものにしてしまおうと言うのである。