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スペインのホリデーシーズン

2018.12.12

スペインのNochebuena(クリスマスイブ)は、家族や親戚が揃って集まる1年の中でも最も大切な日です。外へ出かけるというよりも、一家団欒で過ごすあるいは恋人や友達を自宅に招くスタイルが良くみられます。そして子供達にとって、次の25日は、Papá Noel(サンタ・クロース)にプレゼントを貰える日でもあります。

 

クリスマスといえば、ベレンをご存知ですか?スペインやラテンアメリカのカトリックの国々で、12月の初頭からレジェスマゴスの1月6日ごろまで、各家庭や町の教会、市庁舎や学校などに飾られるイエス・キリストの誕生シーンを人形で再現表したオブジェです。キリストが誕生したベツレヘムの家、その周りを取り囲む自然、星の輝く空と彼を見守る天使、羊飼いと羊、馬小屋の牛や馬がならびます。そして、真ん中には飼い葉桶に寝かされたイエスを聖母マリアと聖ヨセフが愛おしそうに覗き込んでいる様が表現されます。もちろん、キリスト誕生を祝いに来た東方の三博士も描かれています。

 

 

このベレンをダイニングルームや居間に飾り付けることを習わしとする家庭も多くあります。大きな都市だと Centro(中心街)にベレン専門の露店がずらりと並び、無数の人形とその関連の飾りが売り出されます。毎年、新しい飾りや人形を買う人で賑わうと、どこからともなく Villancicos(クリスマスキャロル)の音色が聞こえ、イルミネーションが点灯され、町のクリスマスムードはどんどん高まっていくのです。

 

 

同じ頃、子供達は東方三賢者(レジェスマゴス)達に贈り物をリストアップして今年どれだけ良い子にして過ごし、なぜその贈り物が欲しいかなどを彼ら宛てに手紙を書きます。メルキオール、ガスパールとバルタサールの3人が、1月6日の深夜に良い子のみんなにプレゼントを持ってくると信じているからです。では、悪い子だとどうなるのでしょう?それは、なんと墨に似せて作ったお菓子(Carbón)を受け取るそうです。実際にそれだけの子供はいないと思いますが、「良い子にしていないと墨が贈られるから!」を文句に、親達が子供達に言って聞かせる場面が多く見られるこのシーズンです。

 

 

スペインのNoche Vieja(大晦日)も日本のそれとは少し違います。家族で過ごす人、友達と出かける人様々ですが、皆おろしたての赤い下着を付ける習慣があります。こちらの記事にも書いたように、大晦日に赤いものを身につけると幸運が舞い込むということから来ているようです。また、カウントダウンの際には、12粒の白ぶどうをカウント終了同時に食べ終わる習慣のあと、その場にいるメンバーひとりひとりとお祝いのキス(頬)をするのですが、口の中がぶどうでいっぱいで話せなかったり、その姿が面白くて実に楽しい年越しなのです。

 

1月5日のレジェスマゴスのパレード Cabalgata では、子供達が Carroza(エレクトリカル車)に乗って町中をキャンディをばら撒きながら行列するのですが、参加する子供達のメンバーの抽選も12月の初頭に行われます。パレードに参加が決まった子供達は、衣装を揃えてもらいその日を心待ちに、親は贈り物の準備、パレードの衣装作りや年末の買い物に奔走します。スペインでは、1月6日まではクリスマスの雰囲気なので、ツリーも12月25日過ぎたからといって片付けてしまいません。