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プロの日本語翻訳家 マルク・ベルナべ氏2

2019.01.22

前回に引き続き、マルク・ベルナべ氏についてのインタビューをご紹介致します。彼は、1976年バルセロナの生まれ。漫画やアニメを専門とするプロのスペイン人日本語翻訳家。スペインでの日本の漫画翻訳の先駆者です。

 

2019年1月11日 EL MUNDO Web記事より

 

 

質問9 日本からスペインへ飛行機で戻る時、重量オーバーを避けるため荷物をどうやってまとめているのですか?

 

答え 昔に比べると、スーツケースを2つ合わせて46キロ預けることが出来るし、手荷物もあるので十分運べますよ。以前は、日本から物をよく送っていましたが、スペインの税関に手数料を払わなくてはいけないので送るのはお勧めではありません。

 

 

質問10 日本から持ち帰るものでスペインで見つけるのが難しいものはどんなものですか?

 

答え 漫画、書籍、食べ物などです。スペインにも和食材は売っていますが、日本の3、4倍はするんです。日本のウィスキーや酒もスペインでは高すぎます。近年では、デジタル漫画が増えて、読者の紙媒体離れも実感しています。

 

 

質問11 日本では紙媒体の漫画よりもデジタルのほうがよく読まれているのですか?

 

答え ここ最近日本では、デジタルが紙媒体を追い越しつつあります。スペインもいずれそうなると思います。紙ベースの支持者の多い欧米で、そういった漫画が完全に無くなることはないでしょうが、日本の読者は本を買って読んだら捨てるたり売る人が多い。ですから、人気の「少年ジャンプ」などは、デジタルが版も刊行されていますよね。

 

 

質問12 近年日本の物価は上がりましたか?

 

答え おそらく。実は、日本に滞在する時は友人の家に居候するので、あまり実感がないのです。それにしても、日本には以前と比べて随分外国人観光客が増えました。現在の日本は中国、韓国、台湾からの観光客であふれています。しかも観光と言っても、家電製品やコスメなどの爆買いツアーが多い。当然ホテルの料金も上がるというわけです。とはいえ、日本は物価上昇も安定しているし、経済はまだまだ安泰です。ただし、2019年は、消費税が8%10%に上がるので、日本の人たちも消費税上昇に難色を示している様です。

 

 

質問13 漫画と日本文学の翻訳の違いを教えて下さい。

 

答え いわゆる小説に使われる言葉は、漫画で使われる話し言葉とは違うので、翻訳は大変難しいです。日本の作家は、台詞以外の文章ではリズムや言葉の響きに重きを置いているように思います。しかし漫画はそうではない。絵や台詞にそのものに感情が表現されている。僕は日本文学の翻訳家にはなれない。今は漫画で手一杯で小説までは出来ていません。

 

 

質問14 日本のどう言った部分が苦手ですか ?

 

答え 旅行や短いスタンスで日本へ来るのなら日本はすばらしい国だと思います。様々なシステムは整っているし、人々は礼儀正しいし、食べ物も美味しい。でも、スペイン人が日本へなじむには結構なハンディキャップがあるかもしれません。僕の大学に勤めている友人などは、残業を沢山しています。まさに仕事漬けの人生です。ラッシュアワーの満員電車や人ごみも好きではない。あと、利益に対して割りに合わない仕事が多いところもです。

 

 

質問15 では、逆に日本からスペインへ戻ったときに、スペインのどんな部分がきになりますか?

 

 

答え いい加減なところ、約束を守らないところ、適正化がないところです。

 

 

質問16 日本に居る時、スペインのどんな部分が恋しいですか?

 

答え 現在は日本へは短期滞在で行くので平気です。日本は僕の第2の故郷、日本に居るのは心地よいです。日本へ永住することも考えたけれど、やはりスペインでプロの日本語翻訳家として生きることを決断したのです。日本ではあらゆるお店をのぞいてます。友人に会ったり、仕事の打ち合わせをしたりと忙しいので、色々考えている暇もなく時間は過ぎてしまうのです。

 

 

質問17 仕事上、今まで多くの日本の漫画家と知り合う機械があったかと思いますが、ドラゴンボールの作者鳥山明氏に会うのはやはり難しいのですか?

 

答え そうですね。我々世代の憧れの方なのですが、マスコミですら彼の連絡先がわからないほど、色々なヴェールに包まれています。人見知りする方とは存じていますし。いつかお会いできる日があれば嬉しいですが、僕は多分圧倒されて、ただただ手を差し出すことしか出来ないでしょうね。