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夜空を見上げよう!スペインで星を見るのにおすすめの場所

2021.08.20

夏は星を見るのにいい季節ですね。

晴れることが多く、8月にはペルセウス座流星群の活動が盛んになるため、流れ星を見られる可能性も高くなります。

 

2007年にFundación Starlight(スターライト財団)が設立されて以来、スペインでは天体観測をするための観光である「アストロツーリズム(astroturismo)」が流行りつつあるそうです。

 

スターライト財団は、星を見るための夜空の環境の保護や天文学についての知識の普及、アストロツーリズムによる地域の活性化を目的としています。その活動の一環として、天体観測をするための条件を満たした場所や施設などの認証も行っています。

 

きれいな星を見るためには、ネオンや住宅の照明などからの光がないことが重要になります。そんな条件を満たした星を見るのに理想的な場所を紹介します。

 

 

– 1. La Palma (Islas Canarias) ラ・パルマ島(カナリア諸島)

カナリア諸島のどの島も星を見るのにおすすめですが、その中でもラ・パルマ島はスターライト財団の認証を受けているので天体観測には最適です。

 

最新鋭の望遠鏡が備えられたロケ・デ・ロス・ムチャ―チョス天文台観測所があり、認定ガイド同行で見学することができます。天文台近くには展望台があり、望遠鏡の姿や景色を楽しむことができるそうです。

 

 

– 2. Parque Nacional de Monfragüe (Cáceres) モンフラグエ国立公園(カセレス

エストレマドゥーラにあるバードウォッチングで有名なモンフラグエでは、スペインに生息する最大の猛禽類クロハゲワシを見ることができます。恵まれた自然に囲まれた公園の展望台からは、夜は素晴らしい星空を楽しむことができます。スターライト財団の認証も受けています。

 

 

– 3. Sierra de Gredos (Ávila) シエラ・デ・グレドス(アビラ)

マドリードの西北西にあるアビラ県にある地域です。氷河期の侵食によってできた池や断崖絶壁など、凹凸の多い自然の地形と多様な植物や動物に恵まれたこの地域は1996年に自然保護区に指定されました。スターライト財団の2種類の認証も受けており、きれいな空気と気候のおかげで素晴らしい夜空を楽しめます。

 

 

– 4. Calar Alto (Almería) カラール・アルト(アルメリア)

シエラ・デ・ロス・フィラブレス山脈にあるカラール・アルト天文台観測所は標高2000メートル以上にあり、直径3.5メートルのもの含め6つの望遠鏡を備えています。見学ツアーも行われており、毎年多くの人が訪れます。

 

 

– 5. Parque Nacional de las Islas Atlánticas (A Coruña y Pontevedra) 

大西洋諸島国立公園(ア・コルーニャ、ポンテベドラ)

2016年にスターライトの認証を受けています。ガリシアではラ・ベイガ(La Veiga)についで2番目の認証です。シエス諸島、オンス諸島、コルテガダ諸島、サルボラ諸島から成り、独自の生態系が見られます。夜空の写真撮影会も行われており、光に邪魔されることなく星空を堪能できます。

 

 

– 6. Comarca de Gúdar Javalambre (Teruel) グダル・ハバランブレ地方(テルエル)

テルエルはどこでもきれいな星空を見られますが、特にテルエルの南のグダル・ハバランブレ地方にはハバランブレ天文台があり、夜空の写真撮影や天文学についてのワークショップなどが行われています。今年5月にはきれいな星が見られる場所としての観光プロモーションを兼ねて、“Aquí tocamos las estrellas(ここでは星に手が届く)”と銘打った自転車のレースが行われました。

 

 

他にもたくさん認証を受けている場所があります。

認証がなくてもきれいな星を見られる場所はたくさんあるので、機会があれば夜空を見上げてみてください!