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スペインに大学院留学したいと思ったら

2019.10.08

日本の大学を卒業した後、今度はスペインの大学院で研究を進めたい、という方もいらっしゃると思います。修士課程のことは日本でも「マスター」といいますが、スペインにはMáster Título Propio(マステル・ティトゥロ・プロピオ)とMáster Oficial(マステル・オフィシアル)という2つのコースがあります。入るコースによって修了までに必要な単位や教育カリキュラムも異なるので、自分が留学したい大学の見当がついたら、まずどちらのMásterが自分にとって魅力的なのかを考えてみましょう。

 

 

ざっくり分けると、

①Máster Título Propio

卒業後、就職希望者向け。
就職に向けての専門的な知識を身につけてキャリアアップしたい人に向いている。

Máster Oficial

その後博士課程にも進学して、研究職を目指している人に向いている。アカデミズム色が強い。

です。当然どちらも入学には学士修了の証明書(スペイン語)が必要になりますし、
他にも必要な書類として

・単位取得証明書
・推薦状
・語学能力証明書(一般的にはB2〜C1以上必要)
・志望理由書
・履歴書

などなどたくさんの書類が必要になります。
もし現役の学生で卒業後の進学をスペインの大学院に決めているなら、
所属コースの先生に相談して書類準備をはじめていきましょう。
プランニングから所定の手続き完了まで、
おおよそ出発2年〜1年半前からの準備期間は考慮しておくべきです。

 

□学費

公立の大学は州ごとに学費の単位ごとの設定がされ、さらに課程(学士・修士・博士)、専攻、学年によって取得する単位数も異なります。私立大学は各大学が自由に学費を決定していますが、公立より私立の方が高くなる傾向です。これにプラスして現地の住居費、生活費もかかりますし、修士以上の留学は長期(2〜5年)が想定されているので、事前にどれだけの費用がトータルで必要になるかリサーチは入念にしておきましょう。なお学費については、日本学生支援機構をはじめ各公的機関が例年、募集していますので、自分の研究したい国・専門分野がその募集枠に該当していれば、迷わず応募してみましょう。

 

留学生活を有意義にするためにも、できれば日本にいる間に、自分がやりたい専門分野の教授がいる大学、できれば教授本人にコンタクトを取り、自分自身の研究したいテーマについて事前に伝えてみるのが良いですね。もちろんそのリサーチ力にスペイン力は必須ですが、目標が固まると自ずと語学能力もついてくるかと思います。