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ジブラルタル

2019.02.15

イベリア半島の南東端に位置するジブラルタル。スペインにありながらイギリス領土で、パスポートなしではスペインからも入国できず、英語とポンドが使われ、町には二階建てバスが行き交い、葉巻やダージリン紅茶が売られているまさに小さなイギリスです。かのジョン・レノンとオノ・ヨーコはこの地で結婚式を挙げたそうです。

 

 

Muy historia  Web記事より

306年前の1713年、ユトレヒト条約(1713年スペイン継承戦争及び並行して北アメリカ大陸で行われていたアン女王戦争の講和条約 Wikipediaより)が結ばれ、イギリスに割譲されたジブラルタルは、その後のスペイン政府の幾たびもの返還要求にも関わらず、聞き入れられることなく現在に至っている。これは、1701年から1714年の間にかけて起こったスペイン継承戦争の際に、イギリス軍がジブラルタルに上陸し占領したことが起因となっている。とはいえ、この条約には、実際にイギリスが所有するのはジブラルタルの陸地、港とムーア城で、海と空の領域、ジブラルタル地峡だけはイギリスの手に渡っていない。しかもイギリスが何らかの理由でジブラルタルを存続できない状況が発生した時は、スペインに返還するとし、領有権を主張出来る立場にあるのだ。1963年以降、ジブラルタルは反植民地化の対象となる世界の領域リストに上がっている。そして、スペインとイギリスの間で行われた1980年のリスボン宣言では、友好の精神のもとこのジブラルタル問題を解決する約束がなされたのだが、未解決のままである。

 

 

ジブラルタルは危険がいっぱい?

 

パイロットが選ぶ世界で最も危険な空港ベスト1のジブラルタル国際空港。これはジブラルタルの岩山である「ザ・ロック」が空港のすぐ側にあるため、滑走路に入る時に岩のスレスレを通過しなければならないからです。また、ジブラルタル名物の1つとして猿が挙げられます。観光客が多いので人間慣れしているとはいえ、餌欲しさに人間に飛びつく凶暴な猿もいるのです。また、スペインからの入国には必ずパスポートが必要で、忘れたからと言ってIDカードを見せてもスペイン人ですら入国拒否されてしまいます。日本からの旅行や留学中でジブラルタルへ行かれる方は、パスポートを準備して行って下さいね。