子供の頃に読んだお話の題名はスペイン語でどういう?
2020.08.28子供の頃、どんなお話が好きでしたか?
イソップ童話やグリム童話など、人それぞれお気に入りのお話や絵本があったのではないでしょうか。
ちょっと怖いものや、最初は少し辛い場面や悲しい場面が多くてハラハラするもの、いろいろなパターンがありますが、たいていハッピーエンドなので安心して読めます。
共通しているのは、子供が読んだり聴いたりして楽しめるようにわかりやすい言葉で書いてあり、ストーリーもわかりやすいこと。
これはスペイン語を勉強するのにもぴったりですね!
特にスペイン語の初級から中級くらいの方にはとてもいい練習になると思います。
子供のお話でも接続法が出てきたりしますが、読み慣れたお話ならストーリーがわかっているので、「これはこういうふうにスペイン語では表現するんだ!」と理解しやすいと思います。少しくらいわからない単語があっても、まずは想像しながら読んでみましょう。
では、みんなが読んだことのありそうなお話の題名をスペイン語で挙げてみますね。
Caperucita Roja『赤ずきん』
主人公の女の子はいつもお気に入りのcaperuza/capa(頭巾、フード)をかぶっているので、caperuzaに可愛らしさや小ささを表すdiminutivo(縮小辞)のitaをつけた形の“caperucita”と呼ばれています。病気のabuelita(おばあちゃん)の家に行く途中の森の中でlobo(オオカミ)に出会って…。
Blancanieves y los siete enanitos『白雪姫と七人の小人』
白雪姫はBlancanieves、小人enano(小人)にも縮小辞のitoがつけられています。madrastra(継母)に命を狙われたBlancanievesは森でenanitosと暮らすことに…。
Cenicienta『シンデレラ』
形容詞ceniciento/aは「灰の色のような、灰色の」という意味です。日本語でもシンデレラのことを「灰かぶり姫」と言ったりしますね。灰はcenizaです。ここでもmadrastra(継母)がhijastra(継子)のCenicientaにつらくあたりますが…。
El patito feo『みにくいアヒルの子』
patitoはアヒルのpatoに縮小辞のitoがついた形で、feoは「みにくい、不細工な」という意味です。兄弟と違ったpatito feoはいつも一人ぼっちで…。
Los tres cerditos『3びきのこぶた』
これもブタcerdoに縮小辞のitoがついています。このお話にもlobo(オオカミ)が出てきます。お母さんブタから自分の家を作って暮らすように言われた3匹のcerditosは、それぞれ違った材料で家を作りますが…。
Hansel y Gretel『ヘンゼルとグレーテル』
貧しい家の兄弟のヘンゼルとグレーテルはある日、森に置き去りにされてしまいます。お腹をすかせて森を歩き回っているうちに、casita de caramelo(お菓子の家)を見つけます。しかし、その家はbruja(魔女)のものだったのです。
El gato con botas『長靴をはいた猫』
粉挽きが亡くなり、三人の息子はそれぞれ、粉挽き小屋、ロバ、ネコを遺産としてもらいます。botasは「ブーツ、長靴」のこと。ネコをもらって途方に暮れる三男に、ネコは長靴と大きな袋(saco)をもらえれば役に立ってみせると言いますが…。
他のお話のスペイン語の題名も挙げておきます。
La Bella Durmiente『眠れる森の美女』
Los músicos de Bremen『ブレーメンの音楽隊』
El traje nuevo del Emperador『裸の王様』
Pinocho『ピノキオ』
La Sirenita『人魚姫』
日本の昔話はたいてい「昔むかし、あるところに」で始まりますが、
スペイン語では“Érase una vez”や“Había una vez”で始まります。
終わりは、“Colorín colorado este cuento se ha acabado.”「めでたし、めでたし」、
“Vivieron felices y comieron perdices.”「幸せに暮らしましたとさ」
がよく使われています。
インターネットでcuentos infantiles / cuentos tradicionales para niñosなどで検索すると、子供向けのお話がたくさん出てきます。
気に入ったお話があればぜひスペイン語でも読んでみてください!