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スペイン人が考えるエコ🌍

2019.03.19

スペインにも多くの店舗を持つ大手スーパーマーケットのカルフール(Carrefour)がプラスチックごみ削減のため、新たな取り組みを開始しました。

内容は、利用客は自分で持参した容器や買い物袋などで、肉や魚、野菜や果物などを持ち帰ることができるというもの。これによって使い捨てのビニール袋やプラスチック容器を使用する必要がなくなります。持参する容器はフタ付きで透明なものであれば、プラスチック製でもガラス製でもよいとなっています。

 

たとえば、肉や肉の加工品、魚、野菜・果物のコーナーでは、商品の計量を済ませ、紙で包み、ラベルを貼ったら、持参した容器に入れることができます。果物や野菜の場合は、持参した透明な買い物袋に入れてもかまいません。この取り組みにより、プラスチックを減らすことができて、とてもエコ!地球にも優しいですね。

 

カルフールは他にも、魚介製品でのリサイクル可能な生分解性のトレーの使用を進め、調理済み食品の容器や野菜・果物のコーナーの袋、肉製品の包装や水のボトルの栓などに使われるプラスチックの量を削減しています。こういった取り組みは、Act for Foodというプログラムの一環で、カルフールは食品業界での改革のリーダーになることを目指しています。

 

プラスチックごみは日本でも大きな問題になっています。マイクロプラスチックの健康への影響を耳にすることも多くなりました。リサイクルや再利用、レジ袋有料化などの取り組みも行われ、最近ではプラスチックストローの廃止なども始まっています。

 

各国でもさまざまな取り組みが行われています。たとえば、フランスは使い捨てのプラスチック容器の使用を禁止する法律の施行を決定しており、オランダではプラスチックフリーのスーパーマーケットが登場しました。

 

先日アデランテの先生とコンビニの話をしていたときに、

「パン一つ買っただけでも日本ではプラスチックの袋に入れられる。便利なのは分かるけど地球には優しくないよね」

「お弁当と飲み物を買ったとき、冷たいものと温かいものを分けて別々の袋に入れるのは、初めはさすが日本だな〜!って思ったけど、よくよく考えると私は賛成じゃないかな…ゴミになるくらいなら袋は一つで良い!」

「近所のスーパーに行く時はいつもエコバッグを持って行くようにしているよ。商品をエコバッグや袋に入れるときの棚に置いてある透明の袋、この間あれをたくさん取っている人を見てびっくりした!スペインではないよね。笑」

 

私たち日本人が海外で気づくこと・知ることがあるのと同じように、日本では当たり前・身近なことでもスペイン人や外国人からすれば「なんで?」「どうして?」と思うこと、ありますね。

 

スペインのスーパーで買い物をすると、レジ袋は有料なので「レジ袋は必要?」と必ず聞かれます。何気なく使ってしまうレジ袋ですが、必要なときだけ使うようにすれば無駄を減らせますね。買い物に行くときはエコバッグや袋を持っていきましょう!もちろん、日本でも!ちょっとしたことでも、一人ひとりが気をつければ大きな変化になるはずです。カルフールのような取り組みがもっと広がって、プラスチックごみが減りよりよい環境を実現していけるといいですね。(Público記事より)