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バドミントン界の女王カロリナ・マリン

2018.09.05

アンダルシア州ウエルバ県出身のカロリナ・マリン選手は、今年8月の世界バドミントン選手権大会にてインドのシンドゥ・プサルラ選手を、2ゲーム21対19/25分と21対10/21分で抑え見事に優勝した。これで2014年〜2015年度も含めると史上初女子シングルス連続世界3大タイトルを獲得した事になる。両選手とも数年前から何度も対戦し、良きライバルとしてその存在を互いに受け止めていたに違いないが、リオでの金メダル獲得に続き今回もまた勝利の女神が彼女に微笑んだのであった。

 

今回の世界大会では、前半シンドゥ・プサルラ選手が押し気味であった。途中、Fernando Rivas監督からネットから距離を保つ様に指示を仰いだり、左利きのカロリナ選手に右スマッシュを送り続けたシンドゥ選手に持ちこたえる。休憩を挟み、試合は変わらずシンドゥ選手が優勢であったが、中盤〜後半盛り返し見事勝った。

 

カロリナ選手は、幼少期はやんちゃで活発な女の子だったらしい。フラメンコ歌手になりたかった8歳の頃、偶然友人のラウラに連れられて近所のスポーツセンターに行き、バドミントンに出会う。はじめはなんと変わったスポーツだと思ったらしい。バドミントンを始めた当初、ラケットをすぐダメにしてしまうことから、母親に「バドミントン界のマッケンローね」と冗談で言われていたそうだ。その後メキメキと頭角を現した彼女は、13歳の時ヨーロッパU-17選手権で優勝を皮切りにヨーロッパジュニア選手権、ヨーロッパ選手権、世界選手権、オリンピックとバドミントン界の女王への道をつき進むのである。

 

カロリナ選手の快挙は、アジア圏ではないにも関わらず世界大会やオリンピックで優勝している事である。日本や中国、インドなど強豪の国はたくさんある中で、ここまで登りつめたのもひとえに彼女の努力と周りの支えと(特に家族)言えるだろう。彼女は現在25歳。1年の半分を外国に遠征に行く多忙な日々を過ごしているそうだ。頑張り屋で、努力家のカロリナ選手の今後も楽しみで見逃せない。