Blog ブログ

コロナウイルスの影響でスペインのテルエル空港が飛行機でいっぱいに!?

2020.05.21

スペインにあるTeruel(テルエル)という町を知っていますか? テルエルは、アラゴン州の南にあり、サラゴサから電車で2時間半ほど、バレンシアからも同じくらいで行けます。スペイン版のロミオとジュリエットのような「テルエルの恋人たち」のお話を聞いたことがある人もいるでしょうか?こじんまりとしたきれいな町で、世界遺産もあります。

 

そのテルエルの空港が現在、飛行機でいっぱいの状態になっています。コロナウイルスの影響で航空便の運航が大きく減少しているから?実はこのテルエルの空港は普通の空港と違って、飛行機の駐機やメンテナンス、修理、解体などを専門に行う空港なのです。他にも、パイロットの養成やエンジンのテスト、飛行機の給油など、様々な目的で使用されています。

 

コロナウイルスで運航できない飛行機はどこかに保管しておく必要があります。そのため、テルエルの空港が飛行機を保管しておくスペースとして、現在、世界各国の航空会社からの飛行機を受け入れているのです。通常使用している空港に駐機するよりテルエルに駐機する方が経済的なのだそうです。

 

すでに100機近くを受け入れており、リミットに達するのも間近な状態です。その中には旅客機最大級のエアバスA380もあります。飛行機は自動車と違って駐機している期間もきめ細かいメンテナンスが必要なため、多くの人員が飛行機の管理やメンテナンスにあたっています。また、今後も多くの需要が見込まれているため拡張計画も進んでいるそうです。

 

世界遺産や「テルエルの恋人たち」のイメージとは違った印象のテルエル空港。コロナウイルスで航空便が減少している今、間違いなくスペインで最も採算性の高い空港だと言えそうです。飛行機が100機も駐機されている風景は一度見てみたい気がしませんか?もちろん、世界遺産のムハデル様式の建築物も見応えがありそうです。また、もう少し行くとAlbarracín(アルバラシン)という美しい村もあるので、テルエルに行くときはぜひ訪れてみたいですね。早くスペインに行ける日が来ますように。