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スペイン人のお砂糖好き

2019.02.27

シュガーアディクトという言葉があります。糖分を摂らないとイライラしたり様々な体調不良を引き起こす原因のお砂糖。今回は、スペインでお砂糖の過剰摂取が問題になっているニュースを取り上げてみました。

 

2019年2月12日 EL PAÍS Web記事より

 

世界保健機関(Organización Mundial de la Salud)は、加工食品や外食などで摂取する「隠れ糖分」に警告している。あらゆる食品には糖分が含まれて居る事をご存知だろうか。糖分をわざわざ甘いお菓子から摂取しなくても良いのである。フルーツやパンはもちろんのこと、はちみつや加工食品などに含まれている、それだけで十分だ。スペインのDKV グループの栄養士であるカルロス・リオス氏によると、スペイン人の1日の平均砂糖摂取量は、71.5g であるという。機関はが定める1日の成人の摂るべき砂糖は25g以下である。スペインにおけるこの砂糖の過剰摂取量が肥満や、糖尿病の多さの理由である。自然食品を推奨している食育機関のRealfoodingによると、普段の食事の90%は植物性中心の食事で残りの10%はジャンクフードを摂取する機会も認めている。子供たちは、1本に大さじ12杯分の砂糖が入る清涼飲料水やお菓子の自動販売機やお店で簡単に手に入れることができ、親の目の届かないところでもはやコントロール不可能かのように思われるが、せめて家では砂糖の量を減らすことができるはずである。

 

 

アラブ文化の影響

スペインのスウィーツがとびきり甘いのはイスラム文化の影響が大きく、特にハチミツをふんだんに使ったスィーツが多いからです。また現代では、上白糖の他にアステルファームやサッカリーナ、ステビアなどの砂糖の代わりも多く使われています。お砂糖がダメな人には、カフェなどにもこれらの甘味料が用意されているのをよく見かけます。ケーキもとても甘いのが印象的で、中には生クリームの歯触りが砂糖でジャリジャリと感じるものもある程。ケーキのスポンジも、シロップが沢山染み込ませてあり、さらにコーヒーや紅茶にもお砂糖を沢山入れる人が多いので上記のような砂糖の摂取量になるのでしょう。ただ、一方で近年ではもっと自然な甘味料、例えば黒砂糖、米飴やきび飴を好む人も増えてきており、自然食品のお店にコーナーが増えてきています。