読んでみる?最も読まれているスペイン語の本5冊
2022.04.09本を読むのは好きですか?
今回は、スペイン語の本で最も売れていて読まれている本を5冊紹介します。
読書は、新しい知識を得たり、思考力や想像力を養うのに役立つほかにも、まったく知らない場所や人や文化を知ったり、主人公になりきって全く違う人の人生を生きたり、という様々な体験をする機会にもなります。
また、外国語を学んでいる人にとっては、その外国語で読めば外国語学習にもなります。
とは言っても、外国語で本を読むのはハードルが高いですよね。
そんな場合は全部読もうとせず、最初の何ページか何行かを読んでみたり、翻訳版を読んでみてからチャレンジする、という手もありますよ。
1. Don Quijote de la Mancha (Miguel de Cervantes)
『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』(ミゲル・デ・セルバンテス)
スペイン語の本と言ったら、これが思い浮かぶ人が多いでしょうか。
騎士道の本を読みすぎて自分も騎士になったと思い込み、甲冑に身を固めてドン・キホーテと名乗り、サンチョ・パンサをお供に旅に出る主人公。行く先々で様々な冒険を繰り広げます。風車に突撃するシーンは有名ですね。
前後編のかなりボリュームのある本で、日本語翻訳版で6冊になっています。
2. Cien años de soledad (Gabriel García Márquez)
『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア・マルケス)
こちらも題名を聞いたことがある人は多いのでは?
1982年にノーベル文学賞を受賞したコロンビアのガブリエル・ガルシア・マルケスの作品です。
南米に建設された「マコンド」という村が繁栄し滅亡するまでを、ブエンディア家の人物を中心に描いています。その展開の速さと意外さには驚かされます。この本もかなりのボリュームがあります。
3. La sombra del viento (Carlos Ruiz Zafón)
『風の影』(カルロス・ルイス・サフォン)
バルセロナ出身で、2020年6月に亡くなったカルロス・ルイス・サフォンの作品です。
多くの言葉に翻訳され世界で1000万部を売り上げるベストセラーになりました。
バルセロナを舞台に「忘れられた本の墓場」をテーマとして繰り広げられるストーリーは、いつの間にか読む人をその時代に引き込んでいきます。過去と現在が入り混じって、だんだんと明かされていく秘密の数々。読み始めると止まらないかもしれません。日本語翻訳版あり。
4. Santa Evita (Tomás Eloy Martínez)
『サンタ・エビータ』(トマス・エロイ・マルティネス)
1995年に出版されたアルゼンチンの作家トマス・エロイ・マルティネスの作品。
アルゼンチンの大統領夫人エバ・ペロンの生涯とその遺体について描いた作品で、1000万部以上を売り上げています。
「エビータ」ことエバ・ペロンの遺体は死後すぐに完全に防腐処理されて保存されていました。彼女の死からわずか数年で、夫のフアン・ドミンゴ・ペロンの政権はクーデターに倒れ、ペロンは亡命。多くの人に崇拝され、また憎まれたエビータの遺体は所有者を失います。その遺体を巡り、ストーリーが展開していきます。日本語翻訳版あり。
5. La casa de los Espíritus (Isabel Allende)
『精霊たちの家』(イサベル・アジェンデ)
チリの作家イサベル・アジェンデの作品です。
デ・バジェ家とトゥルエバ家の人物、特に女性を中心に、1世紀にもわたる政治的な大変動に翻弄される様子が描かれます。現実的な部分とファンタジーな部分が入り混じった作品です。
緑色の髪をした絶世の美女ローサ、その妹で不思議な力を持つクラーラ、クラーラの娘、孫たちはどのように生きていくのでしょうか。日本語翻訳版あり。
気になった本はあったでしょうか?
あれば、是非手にとって見てください!