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ちょっと変わったアンダルシアの白い村、セテニル・デ・ラス・ボデガス

2020.01.16

 

アンダルシア地方にはミハスやフリヒリアナなど、白い壁の家が立ち並ぶ村がたくさんあります。ロンダの北にあるセテニル・デ・ラス・ボデガス(Setenil de las Bodegas)もその1つですが、ちょっと変わっています。川によって侵食された大きな岩の上や隙間に村が作られているのです。

 

高台にあり、緑に囲まれたこの村は一見すると普通なのですが、よく見ると岩が家の屋根や壁の一部として使われていたり、家が岩にめり込んでいたりします。家の壁は白く塗られていますが、家の中の岩はそのまま壁や天井として使われています。

 

 

メインの通りのクエバス・デ・ソル(Cuevas de Sol)には、大きなせり出した岩の下にたくさんのレストランやバルが立ち並んでいます。建物の中に入るとむき出しの岩の壁や天井を見ることができます。クエバス・デ・ソルは「日向の洞窟」という意味で、朝から日当たりのいい場所になっています。クエバス・デ・ソンブラ(Cuevas de Sombra:日陰の洞窟)という通りもあり、こちらは大きな岩の影になっていて日当たりはあまりよくありません。とにかく岩の存在感が想像をはるかに超えているので一見の価値ありです!岩にめり込んだ建物は、冬は暖かく夏はひんやりとして案外過ごしやすいようです。

 

この2つの通り以外にも岩に飲み込まれたような建物がある細い通りがたくさんあり、この村独特の風景を楽しむことができます。アラブ時代の塔なども残っています。スペイン人によるレコンキスタの際、この村はその地形から難攻不落で7回奪還を試みても成功せず、それが村の名前の由来になっていると言われています。

 

訪れるなら、おすすめの季節は春と秋です。ロンダからバスで30分ほど。アンダルシア地方に行かれるときは、ちょっと足を伸ばしてみて下さい。