サンティアゴ巡礼特別講演会
2018.12.01本日12月1日(土)11:00〜 ADELANTE神戸校にて、杉本嘉孝さんによるサンティアゴ巡礼特別講演会が行われました。
2007年から毎年サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の旅をされている、杉本さんの体験談をお話しして頂きました。参加者の皆様は、興味津々でお話に聞き入っていらっしゃいました。以前こちらで取り上げた”sin dolor sin gloria”「痛みなくして栄光なし」。長い道のりを歩く多くの人はそれぞれの固い意志を持っています。なぜ歩くのか?誰のために歩くのか?杉本さんは、いわゆるフランス道を何年も歩いておられるベテランです。そして「巡礼宿はホテルではない」の言葉が胸に残りました。杉本さん、抑揚の効いたパンチのあるお話しどうもありがとうございました!
杉本さんお手製の地図と、巡礼の旅のお気に入りの詩を紹介して下さっています。実はこの詩の作者 Engenio(エウヘニオ)氏は、今年の4月25日に86歳で永眠されています。彼の詩は、リオハ州のナヘラという町の壁にあり、巡礼者の間では非常に知られた詩であります。エウヘニオ氏は、ナヘラから少し離れたアソフラという町で長年司祭をされていらっしゃいました。そして作家 Elías Valiña Sampedroと共に、フランス道を多くの巡礼者が訪れるようにと尽力されて来たのだそうです。
Polvo, barro, sol y lluvia es camino de Santiago
Millones de peregrinos y más de un millar de años.
Peregrino, ¿qué fuerza oculta te atrae?
Ni el Campo de las Estrellas,
ni las grandes Catedrales.
No es la bravura navarra,
ni el vino de los riojanos,
ni los campos castellanos,
ni los mariscos gallegos,
ni los gentes del camino,
ni las costumbres rurales.
No es la historia y la cultura ni el gallo de la Calzada,
ni el palacio de Gaudí, ni el castillo Ponferrada.
Todo lo veo al pasar y es un gozo verlo todo más la voz que a mí me llama
la siento mucho más hondo.
Peregrino, ¿quién te llama?
¿qué fuerza oculta atrae?
La fuerza que a mí me empuja,
la fuerza que a mí me atrae,
no sé explicarlo ni yo
¡Sólo Él de Arriba lo sabe!
Eugenio G. Baños 作
出典:GUIA DEL CAMINO DE SANTIAGO a pie Ediciones TUTOR 1993 y 2003
埃だらけ 泥だらけ かんかん照りの太陽 どしゃぶりの雨
これぞサンティアゴ巡礼の道
何百万人もの巡礼が歩いてきた道
もう一千年以上も経っている
そこの巡礼者よ、一体誰から声をかけられて巡礼しているの?
一体どんな目には見えない不思議な力によって歩いているの?
星の輝く平原?
荘厳な大聖堂?
ナバラの勇壮な牛追い祭り?
リオハのワイン?
カスティーヤ地方の平原?
ガリシアの魚介料理?
巡礼路で出合う人たち?
地元の慣例行事?
歴史や文化?
サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダのニワトリ?
ガウディの司教館?
ポンフェラダの城?
全て巡礼中 目にすることが出来る
それらを目にできる事は至福の悦び
私に呼びかけるもっと大きな声
それを深く深く心の奥底で感じとる
そこの巡礼者よ、一体誰から声をかけられて巡礼しているの?
一体どんな目には見えない不思議な力によって歩いているの?
私の背中をポンと押してくれる力
私の心を引きつける力
とても言葉では説明できない力
その力は神様だけがご存知だ!
杉本嘉孝 訳