Blog ブログ

「ピカソ」を着る!Moschinoの2020年春夏コレクション

2019.10.02

イタリアの老舗ファッションブランドMoschino(モスキーノ)。2020年春夏コレクションは、スペインの巨匠パブロ・ピカソの作品にインスピレーションを受けたデザインの服を展開。先月ミラノで開催されたランウェイでは世界的に話題のカタルーニャ出身の歌姫Rosalíaの楽曲をバックに、まるでピカソ作品をそのまま着込んだモデルたちが登場するという、非常にスペイン芸術にインスパイアされた舞台となりました。公式サイトやインスタグラムでその非常に独創的なデザインを見ることができます。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 

#Repost @michelgaubert ・・・ Jeremy Scott and Rosalia pay tribute to Picasso for Moschino @itsjeremyscott @rosalia.vt #moschino #cubistinmilano clipped by @damienneva #moschinofashionshow

Moschinoさん(@moschino)がシェアした投稿 –

VOGUEのサイトでスライドショーを見ることができます。実際の服を見ればわかりますが、率直にピカソ作品のオマージュです。めちゃくちゃわかりやすい、が、ゆえに大胆なデザインがずらり。画家が「バラ色の時代」以降によく描いていたアルルカンや、初期キュビスム期に制作していたコラージュのギター、マンダリンや、《アヴィニョンの娘たち》のデフォルメを連想するような裸体表現や、キュビスム時代のカラフルな女の顔や、よく描いていたモチーフ「白い鳩」をあしらったドレス、などなど。額縁のついているデザインもあるので、絵画を鑑賞するというより肌に着て持ち歩くというコンセプトなのでしょうか(しかしピカソを「見たいか」と「着たいか」では話が大きく変わりそうではありますが)。今回のコレクションはピカソ作品以外にもスペイン文化を代表する「闘牛士」や「フラメンコ」衣装から着想を得たデザインも登場しています。非常にパワフルなコレクション、誰もが知る20世紀美術の巨匠と、今をときめく若き音楽アーティストの作品が一堂に会することで、スペインアートのポテンシャルを世界に知らしめているようにも思います。