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スペインの人は眼鏡派?それともコンタクトレンズ派?

2019.11.12

最近、一部の日本企業が女性従業員の眼鏡の使用を禁止していることが報じられ、SNSなどで物議を醸しています。禁止の理由は、「冷たい印象を与える(デパートの受付など」、「安全面で問題がある(航空業界)」、「和服に似合わない(料亭)」などですが、女性だけが禁止されているところに疑問が感じられます。スペインでも複数のメディアで取り上げられ、「伝統的な理想の女性らしさに価値が置かれている」と伝えられていますが、どんな印象を与えているのでしょうか。

 

さて、スペインでは目が悪い場合、眼鏡をかける人が多いのか、それともコンタクトレンズを使用する人が多いのでしょうか?ある調査によると、スペインの57%の人が視力の矯正を必要としていますが、そのうちコンタクトレンズを使用している人はわずか7%だそうです。地域によって割合に差があり、たとえば、カナリア諸島では12%、バレンシア6%、ラ・リオハとパイス・バスコでは9%となっています。

 

性別で見ると、コンタクト使用者の64%が女性、男性は36%。年齢で見ると、使用者の48%は18歳から34歳、29%が35歳から44歳、23%が45歳以上です。若い層の使用者が多いですね。コンタクトレンズを使用する理由は、主に「快適さ」、「医師の勧め」、「見えやすい」となっていますが、男性では「見た目」を理由とする人は約2%に対し、女性で9%と高めです。反対に、「スポーツをするため」は男性が約9%に対して、女性はわずか0.7%。そして、57%が1ヶ月使い捨てコンタクトレンズを使用しているそうです。1日使い捨てのものを使用しているのは16%で少なめです。

 

視力低下の理由は、近視、乱視、老眼となっています。眼鏡を使用している人の2人に1人は近視で、次に老眼、乱視が続くのに対し、コンタクト使用者の81%は近視で、ついで乱視が45%、老眼は10%だそうです。コンタクトの購入方法については、意外にもインターネット通販で購入する人は少なく、たったの2.8%。97.3%は地区の眼鏡店で購入しているそうです。

 

日本では、眼鏡かコンタクトレンズを使用しているのは人口の約6割で、コンタクトレンズを使用しているのは約1割だそうです。コンタクト使用者の中で、16歳から30歳の女性が4.5割を占めるそう。

 

スペインでも日本でも意外にコンタクトレンズの使用率は低いですが、スペインの方が若干眼鏡の人が多い印象です。眼鏡を選ぶにしても、コンタクトレンズを選ぶにしても、自分が一番快適と感じられて見えやすいものを選ぶのが一番だと思います。「職場から強制されてコンタクトレンズにする」という状態はなくなってほしいですね。