スペインの憲法記念日
2018.12.07スペインの憲法記念日である12月6日、スペイン国王フェリペ6世は国会にて、1978年憲法憲法に改正されてからのスペインについて「共存と和解そして民主主義の偉大なる協定」と述べた。2018年12月6日、スペインの現在の憲法である1978年憲法が定められてから40年経つ。フランコ独裁政権崩壊後、スペイン民主化運動により1978年に成立した憲法であるが、この法律が成立した日はスペイン国王と王妃、2人の娘や達ロイヤルファミリーが一同に国会に出席するという記念すべき日でもあったのである。
1975年のフランコ死去後、国王に即位したフアン・カルロス1世はフランコ指名の国王ではあったものの、それまでの権威主義体制政治を辞めて民主政治を推し進めた。そして、1977年の総選挙で新憲法が承認され、スペインは立憲君主制に移行し、国王は立憲制度の緩和役として補佐する国の象徴的存在となったのである。当時子供だった現在の国王フェリペ6世も、現在は50歳。2014年には、父フアン・カルロス父王の退位によりフェリぺ6世の国王即位が確定した。今年40周年を迎え、改めて民主主義と自由を是認している様子で、「現在のスペインは、1978年以前とは全く違う。新憲法に変わってからというものスペインは、政治的経済的にも大きな変化を遂げた」と述べている。
現首相ペドロ・サンチェスを始め各議員が見守る中、スピーチを行うフェリペ6世の隣にはレティシア王妃、レオノール妃、ソフィア妃、また最前列には、フアン・カルロス1世とソフィア妃、歴代の首相、フェリペ・ゴンサレス元首相、ホセ・マリア・アスナール元首相、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ元首相、マリアーノ・ラホイ元首相などが並んだ。また、スペインの抱える様々な問題のうちの1つであるカタルーニャ問題や、過去の3.11テロ事件、スペインの若者の担うスペインの将来のあり方についても言及している。最後は「¡Felíz día de la constitución!」と締めくくった。