小さなカプセルのような個室がずらりと並んだカプセルホテル。寝るだけのスペースしかありませんが、手頃な価格で泊まれるので、仕事や遊びで終電を逃したときに利用したことがある人もいるでしょう。

 

そんな日本独特のカプセルホテルですが、実はじわじわと他の国にも広がってきています。そして、なんとスペインのビルバオにも今年（2019年）5月にOptimi Roomsという初のカプセルホテルが誕生しました。

 

シングル36室、ダブル14室のホテルですが、ありきたりのカプセルホテルとは違います。低反発性枕、スマートテレビ、USB接続、イヤホンジャック、貴重品入れ、目覚まし機能などを備え、何と言っても最大限にプライバシーが守られるのが嬉しいところです。

 

デザインは近未来的で、照明は明る過ぎず程よく調整されています。個室はシングルなら120 x 200 cm、ダブルなら180 x 200 cmのマットレスが入るサイズで広め。ドアを閉めれば防音され、カードキーがなければ個室には入れないため、プライバシー対策もばっちりです。チェックインを行うコーナー、食べ物や飲み物の自動販売機がある共有スペース、トイレとシャワー、荷物を保管する場所などがあり、その奥に宿泊スペースがあります。

 

宿泊価格は時期により変動しますが、シングルは24.95ユーロから、ダブルは34.95ユーロからとなっています。自動販売機以外の食事のサービスはありませんが、チェックアウトの時間は14時まで延長可能、歯磨きセットなどのサービスがあり、マルチメディアコンテンツのレンタルや洗濯サービス（有料）も利用できます。

 

スペイン以外にもクロアチアやスイスにもカプセルホテルが登場しているそうです。さて、一体どんな人達がこのホテルに泊まるのでしょうか。ちょっと気になりますね。閉所恐怖症の人には向かないかもしれません。