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スペイン語で読む村上春樹作品

2020.07.15

 

日本だけでなく世界中で人気の村上春樹作品。
皆さんは読まれたことがありますか?

 

スペインでは1982年に『羊をめぐる冒険』のスペイン語訳が発行されて以来、人気を博し、
『羊をめぐる冒険』はスペイン新人賞(el Premio Noma)、
『1Q84』はスペイン芸術文学賞(la Orden de las Artes y las Letras de España)も受賞。

人気の作品はカタルーニャ語やガリシア語にも訳され、多くのひとに愛読されています。

 

世界で人気が出た理由として、
西洋向けに作られているストーリーが受け入れられたのではないか、
または謎めいたストーリー展開と独特のテンポと世界観が受け入れられたのではないかと評論家や読者の間では言われているそうです。

 

スペイン語ではタイトルを含め、村上春樹作品がどのように訳されているのかも興味深いところです!

ぜひ読んでみてくださいね。

 

「めくらやなぎと、眠る女/SAUCE CIEGO, MUJER DORMID

ニューヨークで編集された英語版と同じ構成の短篇集。
英語版はアイルランドの2006年第二回フランク・オコナー賞を受賞した作品。

 

 

「ねじまき鳥クロニクル/CRONICA DEL PAJARO QUE DA CUERDA AL MUNDO

第47回(1995年) 讀賣文学賞小説賞受賞。村上春樹の8作目の長編小説。
会社を辞めて日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の結婚生活は、それなりに平穏に過ぎていた。
しかし、飼っていた猫の失跡をきっかけにバランスが少しずつ狂い始め、
ある日クミコは僕に何も言わずに姿を消してしまう。
僕は奇妙な人々との邂逅を経ながら、
やがてクミコの失踪の裏に、彼女の兄「綿谷ノボル」の存在があることを突き止めていく。

 

 

「アフター・ダーク/AFTER DARK

2004年9月7日、講談社より刊行され、作中には村上が表現する、深夜の都会という「一種の異界」が描かれている。

具体的に23時56分から6時52分まで、一夜の不可逆的な時間軸の出来事として、

三人称形式と共に、「私たち」という一人称複数の視点から複数の場面(マリ、エリ、高橋、白川、カオルなどの様子)を捉えつつ物語は進む。
しばしばその「私たち」は自意識を持つ語り手となるのが特徴である。

 

 

「海辺のカフカ/KAFKA EN LA ORILLA

ギリシア悲劇と日本の古典文学を下敷きにした長編小説であり、
フランツ・カフカの思想的影響のもと[注 1]ギリシア悲劇のエディプス王の物語と、
『源氏物語』や『雨月物語』などの日本の古典小説が物語の各所で用いられている。

 

 

「走ることについて語るときに僕の語ること/DE QUE HABLO CUANDO HABLO DE CORRER

「走ること」と自身の小説執筆の相関性を語るエッセイ。
1983年のアテネ-マラトン間での初マラソンの回想、2005年度ニューヨークシティマラソンの準備期間などの想いをつづる。
そして自身の小説家としてのキャリアが、いかに「走ること」と連関していたかを述べる。

 

 

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