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暑い日にはガスパッチョ?それともサルモレッホ?

2020.06.26

日本では蒸し暑い日が多くなってきましたね。

スペインでも気温が30度を超えることが多くなってきました。場所によっては35度近いところも!

 

暑くなると、口当たりのさっぱりしたものが食べたくなりますね。それは日本もスペインも同じです。夏になるとスペインでよく食べられるのが冷たいスープ。トマトと夏野菜やニンニクで作るガスパッチョ(gazpacho)は知っている人も多いと思います。もう一つ、同じようにトマトで作る冷たいスープのサルモレッホ(salmorejo)も忘れてはいけません。スペインでは、夏に食べるスープでガスパッチョ派とサルモレッホ派に分かれるそうです。

 

ガスパッチョはアンダルシアが発祥とされていて、サルモレッホはコルドバが発祥とされています。どちらもスペイン南部の厳しい暑さを乗り切るために生まれたレシピと言えそうです。似て非なる2つのスープ。さて、どんなところが違うのでしょうか。

 

  1. 材料

ガスパッチョとサルモレッホの材料は共通のものが多いです。どちらも熟したトマト、パン、オリーブオイル、ニンニクを使います。大きな違いは、ガスパッチョではさらにキュウリやピーマン(パプリカ)、ビネガーなども使われるところです。サルモレッホでは使われません。

 

ニンニクとパンは両方のスープで使われますが、サルモレッホの方がより多く使われます。パンが多く入っているサルモレッホは、ガスパッチョよりもったりとして濃厚な食感です。オリーブオイルもサルモレッホのほうが多く使われます。

 

ガスパッチョを作るときには水を加えて作ります。どちらのスープを作るときもパンを柔らかくするために水に浸すこともありますが、ガスパッチョを作るときはさらに水を加えるのに対して、サルモレッホでは水は入れません。そのため、ガスパッチョはよりサラッとした食感で飲み物のような感じで食べられます。サルモレッホは濃厚なクリームのような食感です。

 

  1. トッピング

サルモレッホはトッピングにゆで卵と生ハムを刻んだものをのせます。ガスパッチョは刻んだ野菜をのせることもあります。

 

さて皆さんはどちらがいいですか?

さらっとジュースのように飲みたいならガスパッチョ、お腹が空いていて濃厚な食感を楽しみたいならサルモレッホをおすすめします。

どちらも簡単にできるので、暑い夏に是非作ってみてください。

オリーブオイルやニンニクの量はスペインのレシピだと日本人には多すぎるかもしれないので、様子を見ながら入れてくださいね。

 

以前夏にホームステイしていたスペインのお家では、いつもガスパッチョを作って瓶に入れて冷やしてくれていました。「いつでも食べていいよ」と言われていたので、遠慮なくいただいていました。暑い日に外から帰ってきてガスパッチョと食べると(飲むと?)、体の中から涼しくなる気がしました。スイカや桃を入れたガスパッチョのときもありました。あの味を再現したいです!

 

 

サルモレッホのレシピはこちら

https://adelante.jp/noticias/blog/la-receta-de-salmorejo/

フルーツガスパッチョのレシピはこちら

https://adelante.jp/noticias/blog/gazpacho-de-frutas/