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ワイン貯蔵庫が地下に広がる町、アランダ・デ・ドゥエロ

2020.07.21

ワイン好きなら、リベラ・デル・ドゥエロ(Ribera del Duero)という名前を一度は聞いたことがあるでしょう。スペインのカスティーリャ・イ・レオン州にあるワインの産地で、スペインワインの原産地呼称制度のデノミナシオン・デ・オリヘン(DO)に認定されています。標高700メートルから900メートルに位置し、夏は暑く冬は非常に寒く乾燥した気候と朝晩の気温差がこの地方独特のワインを生み出しています。

 

その中心的な町であるアランダ・デ・ドゥエロ(Aranda de Duero)の地下にはワイン醸造・熟成のためのスペース(bodega)が広がっています。この7キロにも及ぶ地下のワイン貯蔵庫は12世紀から13世紀にかけて作られたもので、もともとは各生産者が自分の家の地下にワイン貯蔵庫を作っていたのが、お互いにつなげられたりして今の洞窟のような状態になったようです。

 

地下の貯蔵庫では年間を通して温度や湿度が一定です。地下に降りると温度が下がり、薄暗さと静寂が広がります。地下9メートルから12メートルにあって外部との換気が保たれており、計算し尽くされて作られています。

 

こんな地下の洞窟、見てみたいと思いませんか?実は、博物館になっていたり、見学やワインのテイスティングなどができる貯蔵庫が多くあるので、市内観光のプランの1つに入れてもいいですね。ドゥエロ川沿いの散策やサンタ・マリア教会などもおすすめです。その後は美味しいワインを飲んで、カスティーリャ・イ・レオン州の名物料理レチャソ・アサド(Lechazo Asado:子羊のロースト)も忘れずに試してください。

 

安心して旅行できる日まで、行きたいところリストを作って、アランダ・デ・ドゥエロも是非入れておいてください。