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huracán / ciclón / tifón / 台風の違いって?

2021.09.08

9月に入りました。日本では台風が気になる季節です。

最近、米国ではハリケーン「IDA」の影響で、ルイジアナ州だけでなく、北東部のニューヨークやニュージャージー州も大きな被害を受けています。先週、スペインも広い範囲で豪雨に見舞われ、電車が止まったり、道路が水浸しになって車が流されたりという事態が起きました。被害ができるだけ少ないことを祈ります。

 

さて、スペイン語で天気予報などを聞いていると、huracán / ciclón / tifónなどの言葉を聞くことがあると思います。日本語だと、ハリケーン、サイクロン、タイフーンですね。どれも大嵐であることはわかりますが、正確には何が違うのでしょうか?

 

3つとも熱帯低気圧であるのは同じですが、発生場所によって名前が変わります。

 

北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および180度経線より東の北東太平洋で発生したものはhuracán(ハリケーン)と呼ばれます。これはカリブ海の邪悪な神「Hurrican」の名前から来ているそうです。

 

インド洋、ベンガル湾、アラビア海で発生した熱帯低気圧はciclón(サイクロン)、北西太平洋や南シナ海で発生したものはtifón(タイフーン)と呼ばれます。

 

台風はtifón(タイフーン)と同じじゃないの?と思いますよね。どちらも発生場所は同じですが、tifón(タイフーン)は国際的な基準による名称で、最大風速が32.7m/s以上のものを指します。一方、台風は日本の基準によるもので、秒速17.2m/s以上のものを指します。

 

同様に、最大風速が32.7m/s以上のものだけがhuracán(ハリケーン)、ciclón(サイクロン)と呼ばれ、それ以下のものは熱帯低気圧と呼ばれます。

 

4つの熱帯低気圧は発生場所や強さが違うわけですが、どれも激しいtormenta(嵐)と言えます。tormentaは「嵐、激しい雨、暴風雨」という意味でよく使われるので覚えておきましょう!