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意外?!人口密集地が多いスペイン

2021.06.24

スペインの面積と人口がどれくらいか知っていますか?

 

面積は日本の約1.3倍の50.6万平方キロメートル(日本は約38万平方キロメートル)、人口は2020年現在約4735万人で日本の半分以下です。

(日本は2021年1月現在約1億2557万人)

 

日本より面積が大きく人口も少ないのだから、人口密集地も少ないのではないかと思いませんか?

 

ヨーロッパには1平方キロメートルあたりの人口が4万人を超える人口密集地が30ヶ所ほどありますが、そのうちのなんと68%がスペインにあるのです。

 

地域で見ると、多くがカタルーニャ地方のバルセロナの市街地に存在しており、特に密集度が高くなっています。

 

他にもマドリードのラバピエス、チョペラ、トラファルガー地区やサラゴサのデリシャス、ビルバオのサントゥチュ、ヒホンのセアレス地区なども人口密集地となっています。

 

比較として、日本で人口密度の高い場所は、1位が東京都豊島区の約2万3000人、2位が中野区の約2万2000人、3位は荒川区の約2万1000人となっていて、スペインの1平方キロメートルあたり4万人という密集度がかなり高いことがわかります。

 

バルセロナの人口密集地は以前はスペインの他の地方から来た人が多く住む地域でしたが、現在では他の国から移住してきた人が多く住んでいます。

 

人口密集地が多い一方で、スペインには無人の地域も多くあり、国土の32%が人の住んでいない地域で、ヨーロッパの中でも無人の地域が多い国となっています。

 

このように人口の分布の不均衡が激しいのは、スペインの中央部にある高原地域(メセタ)では乾燥が激しいため、農業の生産性が低く、人口を養うための農作物を生産できないことが理由の1つだそうです。

 

スペインで電車やバスで移動すると、街を抜けると赤っぽく乾燥した風景がずっと続くことがあります。水が豊富で緑が広がる日本とは異なる風景です。乾燥した気候に住むのは思ったよりずっと大変なことなのかもしれません。

 

 

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