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11月に関するスペイン語のことわざ5

2019.11.02

11月になり、今年も残すところあと2ヶ月。今月後半はDELE試験もあり受験生にとっては大切な季節……。またラテンビート映画祭というスペイン語圏映画ファンにはたまらないイベントも東京、横浜、京都で始まります。でも、風邪も流行り始める頃なので、体調管理には気をつけてくださいね!

 

ところで11月11日は何の日かご存知ですか? ポッキーの日? もちろんスペイン的には違います。ハモンを食べるスペインでは、この日はとても重要な日「サン・マルティンの日」です。こちらも参考:聖マルティヌスの日さて今日はこの「サン・マルティンの日」を含めて、11月にちなんだスペイン語のことわざを5個ご紹介します。季節の移り変わりをスペイン語からも感じましょう。

 

 

 

 

En noviembre, si las flores están, coge el azafrán.
(11月、花が咲いたら、サフランを摘み取ろう)

10月〜11月初めにかけて、スペインでは紫色の美しいサフランが開花します。サフランはパエリアを筆頭に、スペイン料理にはとても重要なスパイス。毎年この時期に、ラ・マンチャ地方ではサフランを大量に摘み取り、さらに摘み取った花から雌しべを取り出します。なんとサフラン1gを収穫するのに必要な花の数は100輪以上! 途方もない作業です。スペインのおみやげ屋さんでもサフランが売られていますが、こうした理由からとても高価です。

 

 

Si en noviembre no matas cerdo o cordero, de hambre te llevará el demonio.
(もし11月に豚や子羊を屠殺しておかないなら、悪魔がお前に飢えをもたらすだろう)

先述したサン・マルティンの日(11月11日)は、古くからスペインでは家畜を屠殺する日(マタンサ)でした。作物が育たない厳しい冬を乗り越えるために、スペイン人は春、夏、秋の暖かい時期に育てた家畜を冬の前に屠殺・解体して食肉にし、食糧を蓄えていたのです。だからこのことわざも、今の時期に食べ物をたくさん備蓄しておくように、という古くからの言い回しです。

 

 

A cada cerdo le llega su San Martín.
(すべての豚にサン・マルティンの日が訪れる)

サン・マルティンのマタンサにちなんだ、スペインのことわざの中でも超有名なものです。どんな豚(善良であっても、ワルであっても)も、サン・マルティンの日に屠殺される運命からは逃れられない、という悲劇的な言葉です。比喩的に使われることもあります。

 

 

En noviembre y diciembre coma quien tuviere y quien no tuviere siembre.
(11月と12月は、持つ者は食えばいい。持たざる者は種をまけ)

これも冬の厳しさを表したことわざです。文中の「tuviere」は接続法未来形になっています。11月〜12月は種まきについて言及した表現がとても多いです。できれば11月中に来春に備えて種を蒔いておいて、12月は休耕しておくのが良いとされています。スペインも日本と同じく11月は冬の入口で、本格的な冬の到来は12月です。

 

 

Noviembre, dichoso mes que empieza con los santos, media por Santa Isabel y Termina en San Andrés.
(11月、諸聖人たちとともに始まる喜びの月、真ん中に聖エリザベトがあり、聖アンドレアヌスで終わる)

カトリックの聖人の日から暦の移り変わりを表しています。11月1日はすべての聖人を祝う「諸聖人の日(万聖節)」。中旬の17日には聖エリザベトの日があります。13世紀前半のハンガリー王女で、やがて修道女となり病院を建設して貧民・病人たち保護しました。30日は聖アンドレアヌスの日。イエス・キリストの使徒の1人で、漁をしていたところイエスから声をかけられて弟子になったとされています。X字型の十字架に処せられたと云われており、スコットランドの国旗は彼からちなんでいます。

 

 

11月は肌寒さを感じる時期。スペインでも冬を意識して食べ物の大切さを伝えることわざが多いですね。そして11月は、忘れてはならないのは、とても大切なオリーブの実の収穫時期です。スペインのオリーブの生産量は世界ナンバーワン。農家の人たちは今月も大忙しでしょう。