“ palabrota”とは?
怒ったり、イライラしたり、悪態をついたりするときに、思わず口から出てしまう言葉ってありますよね。日本語なら、「くそっ!」や「ちくしょう!」みたいな言葉です。悪態をつく言葉とも言えます。カタカナで言えばスラングにあたるでしょうか。
そんなちょっと汚い言葉はスペイン語では“ palabrota” と呼ばれ、スペインにいれば耳にすることも多いと思います。
たとえば、mierda, joder, gilipollas, puta, coñoなどがあります。(意味を知りたい方は調べてみてください。こちらも参考に。)
“ palabrota”はどれくらい使われている?
ある調査によると、スペインでは1日に平均9個のスラングが使われているそうです。
他の国と比べてみると、米国では1日に平均21個、ポーランドでは19個、イギリスでは10個使われています。この数字でみると、スペインは少ないように見えますね。
男性の方が女性よりスラングを使う回数は多く、男性は1日平均10.41回、女性は7.86回でした。
年齢別では16歳から24歳の人がスラングを使うことが多く、1日平均11.64個で、55歳以上では4.25回でした。
スペインで最もよくスラングが使われている街は、サンタ・クルス・デ・テネリフェ、グラナダ、ラ・コルーニャで、それぞれ1日平均16個、13個、12個でした。
反対にあまり使われない街は、ラス・パルマス、アリカンテ、エルチェでそれぞれ1日平均5個から7個でした。
どんな状況で“ palabrota”を使う?
先ほどの調査によると、スラングを使うのは「外で友達といるとき」と答えた人が最も多く31.39%でした。次いで「家にいるとき」と答えた人が31.15%、「車の中」が16.59%でした。
気のおけない友達といるときや、1人でいるときも含めて、安心している状況でスラングがよく使われるようです。
反対に、スラングを使わない状況については、「小さな子供の前では使わない」と答えた人は68.54%、「親の前では使わない」が68.22%、「目上の人の前では使わない」が59.89%でした。
誰にでもスラングを使うわけではなく、きちんと使い分けている様子がうかがえます。
誰に対して“ palabrota”を使う?
スラングを使う相手は誰が多いかについては、「友達」が35.11%、「自分自身に対して」が21.68%、14.08%が「パートナー」でした。
2割強の人が自分自身に対して言うと答えているのがおもしろいですね。自分がミスをしたりしたときに自分に「くそっ!」て言いたくなる気持ちはよくわかります。
スペインにいればよく耳にする“ palabrota”。意味は知っておいても損はありませんが、むやみに使わないことをおすすめします。