スペイン語でも日本語と同様、動物の名前の入った表現がたくさんあります。
先日は、「vacas flacas(痩せた牛)」を紹介しましたが、今回は「pájaros (鳥)」が入った表現です。
「tener pájaros en la cabeza = 頭の中に鳥がいる」と聞いたら、どんな意味だと思いますか?
なんとなく想像がつくでしょうか?
Si crees que vas a aprobar el examen sin estudiar, tienes pájaros en la cabeza.
君が勉強しなくても試験に受かると思っているなら、君の頭の中には鳥がいるね(=お気楽だね、頭の中がお花畑だね)
「tener pájaros en la cabeza」は「現実味のないことを考えている、夢見がちな、お気楽な、頭の中がお花畑」の意味を表します。
「ぼんやりしている、気が散っている」という意味で使われることもあります。
「現実をよく見ないで、夢のようなことを考えている」という場合によく使われます。
ある映画監督が子供の頃、自分の夢(映画監督になること)を話した時の友達の反応にこの表現が使われていました。
Cuando a mi amigo de toda la vida le dije que iba a apuntarme a la escuela de cine, me dio una colleja y me dijo que tenía muchos pájaros en la cabeza.
親友に映画の学校に入学するつもりだと言ったら、(その友達は)頭を小突いて、夢見たいなことを考えてるなと言った。
ここでは「muchos pájaros」となっていますが意味は同じです。
この場合、本人はいたって本気で映画監督になりたいと思っていたのに、親友はそれを絵空事のように受け止めたので、意外だったそうです。
「tener la cabeza llena de pájaros」も同様の意味で使われます。
確かに現実的に考えるのも大切ですが、夢を見るのも大切だと思います(笑)
妄想しすぎはダメかもしれませんが・・・