動詞のhacerはいろいろに使える動詞です。
基本的な意味は「〜をする、〜を作る」ですが、いろいろに使われます。
たとえば、”hacer muchas comidas”「たくさんの料理を作る」、”hacer mucho ruido”「うるさい(騒音がある)」のように使えます。
また、名詞と組み合わさって、
“hacer un viaje”「旅行をする=viajar」、”hacer una visita”「訪れる=visitar」のように動詞を言い換えることもできます。
決まった言い回しでもよく使われます。
たとえば、“hacer la vista gorda”はどんな意味かわかりますか?
gordo/gordaといえば、「太った」と言う意味が一番に思いつくかもしれませんが、
他にも「大きい、分厚い、より重要な」という意味もあります。
vistaは「景色、光景」の意味の他にも「視力、視野、視界」も意味します。
そして、hacer la vista gorda で「大目に見る、見て見ぬ振りをする、目をつぶる」という意味になります。
意味を聞くと、なるほどと納得できる気がしますね。
日本語の「大目に見る」と同様、ちょっとしたミスやルール違反などを見逃すような状況の時に使います。
<例文>
A veces tenemos que hacer la vista gorda.
「時々は大目に見ないといけない」
El portero me hizo la vista gorda y me dejó entrar.
「守衛さんは見て見ぬ振りをして、私を入らせてくれた」
El árbitro hizo la vista gorda y no marcó un penalti.
「レフェリーは見て見ぬ振りをして、ペナルティを取らなかった」
hacerはいろいろな意味で使われるので、見かけたらどんな意味で使われているのかを考えてみてください!