パンは好きですか?
パンが焼けるにおいや焼きたてのパンのおいしさはたまらないものがありますね。
もちろん炊きたてのご飯も美味しいと思います。
さて、パンと言えばスペインを含めて多くの国の食生活の基本となるもので、小麦粉と水や油などシンプルな材料で作れる食べ物です。
そんなパン(pan)はスペイン語のいろいろな表現に登場します。どのように使われているか見ていきましょう!
Ser pan comido
「とても簡単なこと(= Es muy fácil.)を意味します。たとえば、誰かから何かを頼まれて、それがとても簡単なことだったら「朝飯前!」とか「お安い御用」と言ったりしますね。それと同じように使われます。パンを食べるのは簡単なので、このような表現になったようです。
Eso es pan comido. En un momento lo hago.
そんなの朝飯前だ。すぐにやるよ。
Contigo, pan y cebolla
「あなたとならパンと玉ねぎがあればいい=あなたと一緒なら貧乏でもいい、他に何もいらない」の意味。なんだかロマンチックな感じの表現です。この人だ!と思うパートナーに言われたい表現でしょうか。パンも玉ねぎもごく基本的な食べ物なので、質素な暮らしを象徴しています。
Al pan, pan y al vino, vino
「パンはパン、ワインはワイン」が文字通りの意味ですが、「正直にストレートに話すこと」を意味します。回りくどいことや嘘を交えず、ありのままにはっきりと伝えることは大切です。
Háblame sin rodeos. Al pan, pan, y al vino, vino.
回りくどいのは抜きで話して。パンはパン、ワインはワインだ。
A falta de pan, buenas son tortas
「パンがなければ、ケーキでよい」、つまり「望むものが手に入らないときは、あるもので我慢しないといけない」の意味です。ついないものねだりをしてしまいますが、持っているものに感謝しないといけないですね。
Pan para hoy y hambre para mañana
「今日のパン、明日の空腹」が直訳ですが、「先のことはわからないから、目の前のことだけでなく将来のことに備えることも必要だ」、「一寸先は闇」を意味します。
Tenemos que ahorrar un poco más. Pan para hoy y hambre para mañana.
もう少し貯金をしないといけない。先のことはわからないから。
日本語では「ご飯」は「朝ごはん」「昼ごはん」など「食事」を意味することもあれば、「食べ物」を表すこともありますよね。
スペイン語では「pan」が「食べ物」を表すことがあります。