2021年、スペインでは677,096トンの家庭のプラスチック容器がリサイクルされました。
これは前年比で10%の増加です。
2021年は新型コロナウイルスの蔓延からの回復期で、消費の伸びが2.1%であったのに対し、リサイクル率が大きく増加したのは市民の意識の向上があるようです。
黄色のリサイクル用の容器への投入はこの5年間で34.6%増えており、学校やオフィス、ショッピングセンターなどの家庭外からの回収からのリサイクルも16%増えています。
2021年の1人あたりのプラスチック容器のリサイクルの量は平均14.3キロで、前年から1.2キロ増加、2000年の10倍になっています。
リサイクルが多かった自治州は、バレンシア州の1人あたり19キロ、バレアレス諸島の16.1キロ、アンダルシア州の16キロ、カタルーニャ州の14.6キロなどでした。
2020年のヨーロッパでのプラスチックのリサイクルのランキングを見ると、スペインは1人あたり13キロで、ドイツ(14.9キロ)に続き、イタリア(11.7キロ)、イギリス(8.7キロ)、スイス(8キロ)、フランス(4.8キロ)などを上回って、上位を占めています。
家庭、商業、工業すべてのプラスチック容器のリサイクル率は2020年で51.5%で、2010年から毎年平均2ポイント増加しています。2025年に50%、2030年に55%が目標としてあげられており、2020年のヨーロッパの平均が46%と比べると、スペインのリサイクル率は上位5カ国に入っています。
軽くて丈夫なプラスチック容器はとても便利ですが、海洋汚染の原因になるなど環境破壊の原因にもなっています。リサイクルだけでなく、さまざまな面から考えていく必要があると思います。