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スペインの風景と土壌劣化

 

スペインと聞いたら、どんな風景を想像しますか?

 

スペインの国土の5分の1が不毛の地だと聞いたら驚きませんか?

 

北部は雨が多く緑も多いですが、中部、南部は乾燥しています。電車やバスでスペイン内を移動すると、街を出ると赤茶色の土に所々背の低い緑がある風景が目に入ってきます。全く緑がないわけではないですが、日本の青々とした緑の多い風景とは違った風景です。

 

乾燥した気候のため乾燥した地域が多いのは当然なのですが、それだけではありません。

 

スペインだけで起きている問題ではありませんが、農業や畜産業による土壌の疲弊や汚染、鉱物の過剰な採掘などにより土壌の不毛化が進んでいます。一旦不毛の地になると、元に戻すことは非常に難しいそうです。また、気候変動により、気温が上がり森林火災が増加することも土壌が劣化していく一因と言われています。砂漠化も進んでいます。

 

土壌劣化の原因は、気候的要因と人的要因があると言われています。気候的要因は大気中の二酸化炭素が増えたことにより地球が温暖化していることや海水温度の変化などと関係があると言われていますが、まだはっきりとはしていません。

 

もう一つの人的要因は、たとえば農地のための行き過ぎた開墾や耕作、森林伐採、産業による汚染など様々なものが関係するとみられています。また、農業の工業化も一因という人もいます。農業の工業化や効率化は人間にとってはコストや手間が削減され、利益が大きいものですが、自然や環境への負荷は大きいのかもしれません。

 

食料の生産や効率化が重要なのはもちろんですが、自然や環境へ与える影響を減らすためにできることを考え続けることも重要でしょう。スペインの乾燥した風景が広がり続けないことを祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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