先日、アカデミー賞授与式で大物俳優が司会者に平手打ちをするという出来事がありました。
その顛末はさておき、「(誰かに対して)平手打ちをする」はスペイン語でどう表現するのか見てみましょう。
ニュースの見出しではこうなっていました。
Will Smith da una bofetada a Chris Rock.
ウィル・スミスがクリス・ロックに平手打ちを食らわせる
(ニュースの見出しなので現在形になっています)
「dar una bofetada a ~」で「~に平手打ちをする」の意味になります。
bofetadaは「平手打ち、びんた」のことです。
RAEの辞書では
“Golpe que se da en el carrillo con la mano abierta.”
「平手で(手を開いて)頬を叩くこと」となっています。
bofetadaの他に「bofetón(強い平手打ち)」、「cachete(平手打ち)」なども使われます。
Su padre le dio una bofetón.
彼の父は彼に平手打ちを食らわせた
「(げんこつで)殴る」なら「dar un puñetazo a ~」で言えます。
puñetazoは「げんこつで殴ること」です。「拳、げんこつ」はpuñoと言います。
RAEの辞書で見ると、puñetazoは
“Golpe que se da con el puño de la mano.”
「拳で叩くこと」となっています。
El chico le dio dos puñetazos al ladrón.
その青年は泥棒をげんこつで2回殴った。
「足蹴りをする、キックする」なら「dar una patada a ~」で言えます。
El niño se entretiene dándole patadas a un balón.
その子供はボールを蹴って楽しむ
動詞pegarは「叩く、一撃を加える」という意味でよく使われます。
La madre le pegó a su hijo.
その母親は息子を叩いた
Él me pegó en la cara.
彼は私の顔を殴った
El profesor le pegó dos bofetadas al niño.
先生はその子供に2回平手打ちをした
今回は痛そうな表現ばかりでした。
なるべく使ったり聞いたりする場面がないことを祈ります。