世界には様々な動物がいます。
広い範囲に生息しているものもいれば、限られた地域や国だけに生息するものもいますね。
たとえば、中国だとパンダを思い浮かべる人が多いと思います。北極のシロクマや南極のペンギンも有名ですね。
では、スペインと聞いてどんな動物が浮かぶでしょうか。
スペインを代表する動物をいくつか挙げてみます。
Toro de lidia(闘牛用の牛)
スペインと聞くと「闘牛」を思い出す人も多いでしょう。
闘牛用の牛の起源は古く、旧石器時代にまでさかのぼります。以前は大陸に広く分布していましたが、時間の経過と気候の変動でスペインに住み着くようになりました。闘牛や牛追いなどを通じて、この種の牛はスペインと深く結びついています。
スペイン全域に分布していますが、マドリード、ナヴァラ、ウトレラなどに多く見られます。
Lince ibérico(イベリアオオヤマネコ)
かつてはイベリア半島全域に生息していたイベリアオオヤマネコですが、開発や狩猟などでポルトガルの一部とスペイン南部のみに分布が限られるようになり、個体数が激減しました。餌となるアナウサギの減少も大きな原因でした。現在では、狩猟の取締や保護活動により生息数は増加しているそうです。
頬と耳から長い毛が生えているのが特徴的です。
Quebrantahuesos(ヒゲワシ)
カンタブリアやピレネーの山岳地帯に住むヒゲワシは、名前の通り、他の動物の食べ残した死骸や骨を食べます。口に入らない大きさのものは空高くから岩の上に落として、小さく砕いて食べることからこの名前がついたそうです。ヒゲワシも数が減ってきています。
Cerdo ibérico(イベリコ豚)
これは生ハムとして味わったことがある人も多いでしょう。
エストレマドゥーラやアンダルシア、カスティーリャ・イ・レオン地方では、イベリコ豚が放牧されているのを見ることができます。
Águila imperial ibérica(イベリアカタシロワシ)
翼を広げると2メートルにも及び、空を飛ぶ姿は迫力がありそうです。家畜を食べてしまうことによる駆除や乱獲で数が激減し、絶滅の危機に瀕しています。
エストレマドゥーラやアンダルシアに生息しています。
Liebre(野ウサギ)
ピンと立った耳、力強い後ろ足、引き締まった体が特徴の野ウサギは、私達が知っているウサギ(conejo)より大きく、動きが敏捷です。敵に襲われそうになると、野ウサギは走って逃げ、ウサギは隠れようとするそうです。
知っている動物や見たことのある動物はいましたか?
自然が好きな人は、スペインで動物を見るのも楽しいかもしれませんね。